FLOWER OF WOMEN feat. Chara

By RollingStone Japan 編集部
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“旬”な女性たちにフォーカスし、その表現本能を暴き出す本コーナー。 デビュー20周年目を迎え、より神秘的で艶やかな魅力を備えたCharaが、今、開花する。

まるでウエディングのような花の冠。かわいく、そして神秘的。まさしく“音楽と結婚する”をコンセプトに掲げたCharaにふさわしいヴィジュアルだ。ちょうど今年でデビュー20周年。思えば、彼女は常にふたつの顔を僕たちに見せてきた。ひとつは音楽的な実験、冒険に挑む音楽家の顔。それを存分見せてくれたのが、前作の『Dark Candy』。そしてもうひとつは、彼女自身の素顔というべき女子の顔。それが最新作『うたかた』で表現されている。

音で言えばデモ・ヴァージョンのようなサウンドに彼女の声が重なる。その素顔の音楽は、この20年間ずっと変わっていないし、本人もそれを否定しなかった。

「20年間もやってるけど、私の奥底には変わらない部分があって、それを今、出す必要を感じたの。音楽ってなんだか神秘的な力があるでしょ? 私はずっとそれを感じてきたし、その力を信じてきた。無神論者だけど、神秘主義者という感じかな。そしてこのアルバムは、そういう私を感じるアルバムにしたかったの」

その神秘的な力は、言葉においても顕著だ。“日本語”しかも、“ひらがな”と“間”で表現された歌詞カードは“読む人への楽譜”のよう。「やっぱり日本語の歌詞が好き。昔は他の人が使わないような日本語を意図的に選んでいたけど、最近はどこにでも“落ちてるような”言葉が好きになった。素直な日常語を使う勇気みたいなものが、私のなかに生まれてきたのかも。そういう言葉にこそ日本語の奥深さも感じる。そして、日本語をひらがなで書くと、もっとその奥深さと自由さを感じられるような気がするの」

確かに、今作の詞はその説明のとおり。タイトル『うたかた』も“泡沫”とも“歌方”とも読める。ちなみに日本語のアルバム・タイトルは2回目。ひらがな表記のタイトルはこれが初だと教えてくれた。

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アルバムを聴いていると、気になる一節に出くわした。6曲目「わかんない」にある“私といて”だ。“私と居て”とも“私、解いて”とも聴こえた。そして、それは20年を経て自分を解き放つ、意思のように思えた。「この歌詞は、アルバムの最初に書いたもの。小学3年生の頃の気分で書いた気もするなぁ。そういえば、Charaって呼ばれ始めたのもその頃! こういうのって男性のほうが意外と気付くよね。そういった意味で、私には男性が神秘的であるように、男性が“女ってわかんないなぁ”って思う女性の神秘が凝縮されたアルバムになった……なった?」

Charaらしい疑問系の問いかけに、思わずドキっとした。最後にアルバムの話から今回の撮影について、話題を変えてみる。花は好き? 「大好き。花って神秘的だよね」と。ここでも神秘的という言葉が出てきた。Charaの新作『うたかた』にある神秘的なものを、神秘なまま感じてほしい。女も男も。

CHARA

チャラ ● 1968年、埼玉県生まれ。レコード会社に送ったデモテープをきっかけに、シングル「Heaven」でデビュー。シンガー・ソングライターという枠にとどまらず、映画『piCNiC』『スワロウテイル』への出演、YUKIや土屋公平らとコラボレート、書籍の執筆など、精力的に活動を展開。デビュー20周年にあたる今年も、ベスト・アルバム『Very Special』、アルバム『Dark Candy』を発表。この11月には、新作アルバム『うたかた』をリリースした。

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『うたかた』
Happytoy
発売中
 

Photographs by Genki(BNF)
Flower design by Naoe Maeda(beebien)
Styling by Shiro.O
Hair and Makeup by Hiroyuki Yanagisawa(eightpeace)
Text by Joe Yokomizo
Special Thanks to beebien(www.beebien.com)