ダニー・ブラウンは崖っぷちに立たされているだけでなく、そこから危険な状態でぶら下がっている人の危うさまでラップする。金曜日の酒飲み(「Dip」)の後には、わびしい土曜の朝があり(「Lonely」)、暴力が身近にあった子供時代のトラウマを回想(「Torture」)。このアルバムには自分自身と戦っているブラウンがいる。成功したことに誇りを持ちつつも、それに伴うペルソナに疲れている彼だ。それがリアルである。

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