ROCK'N'ROLL CABINET Vol.09

By RollingStone Japan 編集部

佐藤タイジが提言を行う“影の内閣”。
今回は、頻発する災害から世界を守る
新たな枠組みを提案する。

第9回:
「日中韓米露5カ国災害対策合同演習、そして世界防衛軍へ」

日中韓で領土問題が取り沙汰されている(竹島、尖閣諸島)。オレはこの問題がキライだ。結局お互いを仮想敵国として防衛費をつり上げて武器商人や戦争屋を潤わせるだけだ。本当に議論しなければならない「被災地の保障問題」や「核廃棄物最終処理問題」から国民の目をそらせる結果になっている。日本政府も韓国政府も中国政府もこの領土問題を国内の不安要素のガス抜きとして使っている。考え方が古い。100年前なら通用したかもしれないが、3.11を経験した国民には通用しない。

我々にとって「敵」とは何だろう? 中国? 韓国? ロシア? 米国? 違う。我々の生活をおびやかす「敵」とは、「想定外の天変地異」ではないか? 第二次大戦以降、日本において3.11ほどの犠牲者と被害が出た事件はあっただろうか? しかも原発事故の結果、深刻な量の放射能漏れなど、いまだに被害は拡大している。犠牲者はこれからも出るのだ。現代社会で、この「想定外の天変地異」を「敵」とせずして何を「敵」とするのだろうか? 東アジア沿岸部のみならず、世界中で巨大地震、大津波、巨大台風、大竜巻は明らかに増えている。もはや誰にも止められない。人類共通の巨大な「敵」の出現なのだ。宗教間の対立や領土問題などはこの「敵」の前では無意味なのだ。

そこでオレは思いついた。かなり凄いアイデアだ。

プラン1 国家を超えた 災害対策合同演習を!

この10年、各国の軍隊の活動で、災害救援活動が占める割合は確実に増えているだろう。実際、レスキューには、戦争よりも時間を割かれているハズだ。どの軍隊も「国民の生活と財産を守る」のが仕事なんだから。どの国の軍隊も同じ「敵」とすでに闘っているのだ。そうなると見えてくる。人間社会の基本だ。対立するモノ同士を和解させるには共通の「敵」を設定すればいいのだ。領土問題でモメる日本、中国、韓国、ロシアにとっても、世界の覇権を求めるアメリカにとっても「敵」は「想定外の天変地異」だ。しかもこの「敵」はかなり強力だ。みんなの力を合わせて闘うべき「敵」なのだ。

この考えから生まれたのが「日中韓米露、5カ国による災害対策合同演習」だ。参加国はもっと増えてもいい。軍事演習ではないから、銃やミサイルは不要。参加国で迅速な救援活動を行うためのリハーサルをやるのだ。

我々は知っている。「トモダチ作戦」がどれだけ有効だったか。日本の自衛隊の救援活動がいかに優秀だったか。きっと自衛隊の救援活動スキルは世界水準だろう。演習が実施されたら各国でバラつきのあるレスキューの設備、技術が飛躍的に進化するだろう。しかも、国際間のレスキューのルール作りや組織図ができていく。国連とは違うつながりになっていくのだ。

TOPICS

RECOMMENDED