始まったとたん、目の前に広がる音のスペクタクル。そこには音だから見えるワンダーな風景がある。何層にもレイヤーされたサウンド・プロダクションは3Dのように立体的で、パンク、エレクトロ、ジャズ、民族音楽などさまざまなジャンルの要素を詰め込み、国境も時代も飛び越えた音楽が響き渡る。音は緻密だがメロディは骨太、歌声には血が通っているから息苦しさはない。切れ目なく曲はつながり、どこか不思議な懐かしさを隠し味に一本の映画のように大きな物語を紡ぎ出していく。音楽を創ること/聴くことの喜びに満ちた壮大な“2014年くるりの旅”。

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