フェイディング・フロンティア

 ブラッドフォード・コックス率いるディアハンターの新作は、アニマル・コレクティヴなどを手がけたベン・アレンがプロデュース。ガレージロックを独自に消化した前作に比べると、キーボードがふくよかな彩りを加えるドリーミーでサイケデリックなサウンドに回帰している。曲によってはファンキーなビートを取り入れたりしつつ、その毒気を忍ばせた甘美なサウンドはますます熟成。「バンドは安定期に入った」とコックスは語っているが、ソングライティング、音のチョイス、アレンジなど、すべてにバンドの研ぎ澄まされた美意識を感じさせる。

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