ピクサー映画人気ベスト10

第6位『レミーのおいしいレストラン』



ピクサーの善良な人々が常に安全策を取るとは限らない。グルメ・シェフになることを夢見るネズミを描く映画などとうてい成功するとは思えないこと、また、タイトルは発音するのも難しい伝統的なフランス料理の名に由来する(原題は「ラタトゥイユ」)ことから、この映画は非常に大きな賭けだったようだ。だが批評家たちからの評判は良く、映画館には子どもたちが詰めかけ、アカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞した。監督のブラッド・バードはこの年、映画『トゥモローランド』で失敗していたが、『レミー〜』でその手腕が証明された。


第5位『トイ・ストーリー3』



ピクサーが『トイ・ストーリー3』を企画していると聞いてがっかりした人は少なくない。『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー2』は素晴らしかったが、芸術的価値よりも金儲けを優先させたという印象を受けたのだ。だが『トイ・ストーリー3』を実際に見てそのようなことをいう人はいなかった。この映画ではアンディに何年も放置されていたおもちゃたちが、アンディの大学入学を機に保育所に譲り渡される。物語の終盤で、ゴミ焼却炉に入りそうになって彼らは自分たちが忘れられた存在であることを知る。涙なしでは見られない場面だ。最後には幼い少女の家に引き取られるが、非常に自然な終わり方となっている。『トイ・ストーリー4』が前3作に追いつくことは非常に難しいと思うが、失敗作にだけはならないことを祈ろう。


第4位『Mr.インクレディブル』



初期のピクサー映画はおもちゃ、虫、モンスター、魚を主役としていた。理由は単純。本物っぽく見える人間をアニメーション化するのはとても難しいからだ。問題となるのは目で、どれだけの作業を重ねても生きた目にはならない。2004年、ピクサーはついに『Mr.インクレディブル』でこの問題に挑戦した。『Mr.インクレディブル』は、普通の生活をしようと努力している特殊能力を持つインクレディブル一家を描いた物語だ。この作品までにアニメーションはかなり進歩していたが、この作品は巧妙なストーリーに後押しされて成功した。続編の制作が発表されたが公開日はまだ未定で、早くても2020年だと見られている。ピクサーにとって長丁場になりそうだ。

Translated by Kise Imai

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