『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』今年最大の話題作の裏側に迫る(前編):J.Jエイブラムス、出演者が語る制作秘話


ジェダイは邪悪な帝国にとって完全な敗北と思われる結末で終わりを告げた。ハリソン・フォードが “テディベアたちのピクニック”と呼ぶ、イウォークたちと傍観者として笑顔を浮かべるジェダイのゴーストたちで締めくくられる。反乱同盟軍は森林の惑星であるエンドアの木に「ミッション達成」という横断幕を飾ったかもしれない。

「夕日の中、祝福ムードで終わる映画に対しては、どんなものでも“それで、次の日は何が起きたんだ?”と尋ねたくなる」とエイブラムスは言う。「そして何十年も時間が経つ。僕たちは文字通り“解体した帝国はどうなったんだ?共和国は?”って尋ねていた」

たとえこれがおとぎ話と言えるくらい、はるか彼方の銀河の出来事で、フォースがヒーローの見方だったとしても、歴史が歩みを止めることを拒否したことを知るのはひねくれた慰めになる。「誰かの物語は大きな勝利では終わらない」と脚本家のローレンス・カスダンは語る。1980年代に『帝国の逆襲』と『ジェダイの帰還』の脚本をルーカスと共に書いた彼は『フォースの覚醒』でシリーズに戻り、エイブラムスとともに脚本を担当した(その間に『再会の時』など多くの作品を手がけている)。「人生は進む。この30年間、僕の人生には様々なことが起きた。だからこの映画のキャラクターもいろいろ経験していることを、みんなも推測しなくてはいけない。それがこの作品の面白いところだよ」

『フォースの覚醒』は、ロナルド・レーガンの第1期目の大統領在任期間後、初めてハミル演じるルーク、キャリー・フィッシャーのレイア姫、そして素晴らしいことにハリソン・フォードのハン・ソロと我々を再会させてくれる。ハミルの役は秘密のままだ。噂によると彼の役は小さく、すでに製作準備に入っている次回作におけるもっと重要な役割の下地を用意するためのものだと言われている。他にも戻ってくるキャラクターがいる。チューバッカもこれまでと同様200センチを超える俳優、ピーター・メイヒューがファーのコスチュームを着て演じている。C-3POは今回もアンソニー・ダニエルズ、R2-D2、短い一言のセリフ(「罠にはまった!」)で有名なアクバー提督のようなアクション・フィギュアに近いキャラクターや、生のシーフード専門のレストランで見かける生き物のようなキャラクターも登場する。

Translation by Yoko Nagasaka

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