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モーターヘッドのレミー・キルミスターが他界 享年70歳:ロックンロールを貫いた人生

DANIEL KREPS | 2015/12/31 00:50

| 癌の発覚からわずか2日後に他界したモーターヘッドのレミー・キルミスター、享年70歳(Photo by Daniel Knighton/WireImage) |


モーターヘッドとして、キルミスターは22枚のスタジオアルバムを残した。最新作は今年発表された『バッド・マジック』だが、代表作はUKチャートNo.1を記録したライブアルバム『ノー・スリープ・ティル・ハマースミス』だろう。(ビースティ・ボーイズのヘヴィメタル調トラック『ノー・スリープ・ティル・ブルックリン』のタイトルの由来にもなっている)2005年、モーターヘッドによるメタリカのカヴァー『ウィップラッシュ』は、グラミー賞の”ベスト・メタル・パフォーマンス”に選出された。また、メタリカは1998年発表のカヴァーアルバム『ガレージ・インク』で、モーターヘッドの『オーヴァーキル』をカヴァーしている。

キルミスターはその音楽だけでなく、ユニークなキャラクターとルックスでも知られる。口ひげ、顔のホクロ、スロットマシーンへの情熱、そしてナチス関連グッズのコレクションなど、多くのファンが彼に親近感を抱いていた。2010年に公開された、彼の生涯を取り上げたドキュメンタリー『レミー』は各方面から高い評価を得た。

キルミスターは30歳になって以来、毎日欠かさずジャック・ダニエルを飲んでいると公言していたが、2013年に健康面で問題が発覚してからはアルコールを絶っていた。「気がつくと誰かのゲロにまみれてて、前の晩の記憶がまったくないなんてことが日常茶飯事だったんだよ」ローリングストーン誌の2014年1月のインタビューで、キルミスターはこう話している。「そういうのはもうウンザリなんだ。時々ハメを外すのは構わないさ、でも毎日そんなんじゃ体がもたない」

レミーの健康面における問題が次々に発覚し、モーターヘッドがツアーの延期を余儀なくされていた当時、彼はロックンロールの未来を憂う発言をしている。「俺がいなくなった後、そのギャップを埋められるやつがいないんだ。俺はロックンロールの存在意義を信じているけど、何十年にもわたって受け継がれてきたものが、今にも途絶えそうになっているんだ」

キルミスターの自叙伝『ホワイト・ライン・フィーヴァー』で、彼は自身の死について触れている。「人は死んで初めてより良い存在になれるなんて嘘っぱちだ。三途の河の向こう側を見たやつなんていないんだからな。クソ野郎は死んでもクソ野郎のままさ」

キルミスターの死のわずか1ヶ月前には、モーターヘッドのドラマー、フィル・テイラーが61歳で他界している。







Translation by Masaaki Yoshida

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