米ローリングストーン誌読者が選んだ「アクション映画」ベスト10

By ANDY GREENE
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』や『ターミネーター2』『ランボー』をおさえて、1位に輝いたアクション映画とは?

2015年1月第2週の週末に全米公開された『96時間/レクイエム』は、週末オープニング興行収入だけで4,000万ドル(約49億円)近くを稼ぎ出し、大方の予想をはるかに上回るヒットを記録した。08年の第1作『96時間』に始まるシリーズもすでに3作目であること、加えて評論家には酷評されていたことを考えれば、かなり上出来だと言っていい。『96時間/レクイエム』のヒットは、観客がアクション映画を欲しており、『逃亡者』の中途半端なリメイクのようにしか思えない作品でさえ荒稼ぎできるということを改めて証明した。「最も好きなアクション映画」に関する読者アンケートを昨年行った。当然の結果というべきか、トップ10にランクインした作品は、1本残らず79年から02年の間に公開された、いずれもシリーズ化された作品中の1作だった。トップ10は以下の通り。


10位 『ダイ・ハード』


今の時点で『ダイ・ハード』シリーズを説明するならば、それはジョン・マクレーンという名の“死なない”スーパーヒーローの映画だということになる。マクレーンは、飛行中のヘリコプターに車を衝突させて撃墜することも、マシンガンを抱えた20人の男たちにたったひとりで対決し、ほぼ無傷で生還することもできる。だが88年の第1作の時点では、彼はただのニューヨーク市警の刑事でしかなかったはずだ。そしてロサンゼルスにいる妻を訪ねたところで、妻が勤める会社のあるオフィスビルがテロリストに占拠される。この時はまだマクレーンも出血するし、脚を負傷すれば痛みも感じる。この時の彼は、たまたま非常事態に遭遇した生身の人間のように見える。

『ダイ・ハード』は、あらゆる要素が完璧に構成された映画である。傑作と称される脚本に加え、ジョン・マクティアナン監督の演出は、本作以降のアクション映画の監督に多大なる影響を与えた。現在、シリーズ第6弾にして完結編になるとされる新作企画が進行中だ。噂では、マクレーンが日本に行き、第1作に登場したナカトミ・コーポレーションがらみの事件に巻き込まれるともいわれている。シリーズを終わらせるのにふさわしい内容だといえよう。


9位 『ターミネーター2』



『ターミネーター2』の公開からすでに25年が経つが、本作の特殊効果の素晴らしさは今見ても色あせない。まだフロッピーディスクが主流だった時代に、ジェームズ・キャメロンとそのチームは、壁を通り抜け、警官から病院の床まで変幻自在に姿を変えることのできる液体金属ロボットを作り出した。これ以上不死身な殺人マシンもないと思われたが、アーノルド・シュワルツェネッガー扮する旧型ターミネーターがそれを破壊することに成功する。公開から四半世紀が過ぎ、常にどこかのケーブルチャンネルで放映されている本作だが、それでも一度観始めたらチャンネルを変えるのは不可能だ。一方で、これ以降の、ジェームズ・キャメロン以外の監督が手がけたひどい続編についてはなかったことにしておこう。

Translation by Mari Kiyomiya

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