ローリングストーン誌が選ぶ「最高のホラー映画続編」トップ20

15位『ヘルレイザー2』(1988)

第1作『ヘルレイザー』にあった次々起こる異常現象、白衣の女性、デヴィッド・ボウイ風のレジャー・スーツで赤ワインを飲むところなどは、この続編の中盤まで同じだ。彼女の相手役の男が「キミは…まるで」と語ると、彼女は「奇妙で非現実的で悪夢のよう?」と答える。もちろん、彼は返す言葉がない。なぜなら彼女の肌には皮膚がなく、血が衣服を染上げているからだ。第2作は前作に比べると、なぜこのシリーズが不気味なのか、頭にピンが刺さったSM修道士がフックの付いた鎖で(皮膚のある)人間たちを拷問し操ることに固執するのか、マウリッツ・エッシャー風の3D迷宮についても、うまく説明している。シリーズには以降も素晴らしい見どころがあるが(第3作の頭にCDが突き刺さった修道士は、特にバカバカしい)、第2作ほど明解なプロットを含んだ作品はほとんどない。by KG


14位『13日の金曜日・完結編』(1984)

2本の続編(3Dの1作品を含む)と数えきれないほどの性欲旺盛なティーンたちの後に、ホッケーマスクを着けた誰にも止められないこの殺人鬼は、どういうわけだか12歳のコリー・フェルドマンを理想のターゲットに選んだ。簡潔な脚本と巧妙な殺人描写のおかけで——クリスピン・グローヴァーはもう二度と「栓抜きはどこだ?」なんて聞かないだろう——映画は面白く、シリーズは完結したかに見えるが、もちろん翌年に『新・13日の金曜日』が公開される。この作品は(ネタバレ注意)なんとジェイソンが登場せず、冗談抜きに面白い第6作『13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!』を除いて、結局シリーズは伝説のホラー映画から単なる大げさな映画になってしまった。ジェイソン・ヴォーヒーズの物語は、この第2作で幕を閉じるべきだった。by KG


13位『ファイナル・デッドブリッジ』(2011)

どういうわけだか第5作がいきなり大ヒットしたことで、過去作がシリーズとして一本化された。設定はいつも同じだ。呼吸を荒くした若者が突然(そして滑稽なほど都合のいい状況で)死を予感し、彼と友人たちはルーブ・ゴールドバーグ風の作戦で死を回避する。アバクロンビー&フィッチのモデルに上手く出し抜かれ、当然のことながら死神は本気を出して襲いかかってくる。血みどろかつ理不尽な殺人描写はこういった映画では珍しくもないが、なにしろピークを迎えたシリーズ完結作だ。長年のファンに向けた輝かしい感謝の贈り物であり、そういった要素はこのランキングには不可欠なのである。by DE

Translation by Sayaka Honma

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