アデル ロングインタヴュー番外編 17つのこぼれ話


2011年に喉から出血したが、アデルは決して心配していなった。


誰かが私の喉にカーテンを引いたような、またはドアを閉めたような、ただそんな気分だったの」と彼女は語る。「喉の中の何かが、私が正常に話したり歌ったりすることを制止しているような感じだった。私の担当医は有能なの、知っているでしょう? "大丈夫。これは歌手にとてもよくある損傷です。これまで数えきれないくらい治療してきましたと言われたわ。だからまったく怖くなかった。ジョン・メイヤーもちょうど私と同じ頃に喉のトラブルを抱えていたんだけど、彼はまるで天使よ。私に連絡をくれて、元気づけてくれたわ。

『25』に採用されなかった多くの楽曲のうち、アデルが特別に気に入っている1曲が、「Hello」を共同執筆したグレッグ・カースティンと書き下ろしたものだ。
今リリースするには私は少し若すぎる気がするんだけれど、すごくいい曲なの」と彼女は語る。「セリーヌ(・ディオン)とミートローフとバーブラ(・ストライサンド)とビヨンセか何かがミックスしたような感じ。私の夢精アイドルが大集合したような感じよ(笑)。でも冗談抜きで、本当にすごく素晴らしいの。間に合うように完成させることができなかったのと、27歳よりも32歳になった私が歌うべきかな?という思いもあった。他にも4、5曲、必ずもう一度取り組みたいと思うものがあるわ。その時に自分が人生のなかで、どんな状況にあるかによるわね。私にはまったく無関係なものになっているかもしれない。曲がいいからというだけで、自分が共感しないのにアルバムに入れたくはないわ。

『21』(前回のアルバム)から漏れて、いまだに収録されていない曲もある。

ほんの3〜4曲くらいよ」とアデルは語る。「どれもすごくいい曲であることに変わりないわ。いまだに収録していないのは、私の人生のなかで今とはまったく違う時期に生まれた曲だから。どの曲にも、もう自分との関わりを感じないの。でも、いつか日の目を見るときがくると思う。私が歌うのか、または他の誰かが歌うのか分からないけれど。

Translation by Sayaka Honma

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