デヴィッド・ボウイ、69歳で逝去:約50年間人々を魅了し続けた人生

1969年に不運な宇宙飛行士トム少佐を歌ったドラマティックなタイトルトラックを収録したアルバム『スペイス・オディティ』をリリース、これがヒットを記録した。タイトルトラックはイギリスのチャートで1位を獲得し、アメリカでも15位を記録した。アルバムは英米でトップ20位に入った。それ以降、彼はリリースするすべてのアルバムで類稀なる才能の新たな一面を見せ続けた。その翌年にリリースした『世界を売った男』でボウイはサイケデリック文化を実験的に試み、1971年のアルバムではポップロックにアートと実験主義を融合させた。このアルバムには『チェンジス』のほか、この曲の脅迫と誓いの歌詞「ロックンローラーたちをよく見ろ/そうしているうちに君は年をとる」と同様に支持された『ユー・プリティー・シングス』 や『火星の生活』、ボブ・ディランやアンディ・ウォーホルを描いた歌が収録されている。(※彼は後年映画『バスキア』でアンディ・ウォーホルを演じている)



1996年の映画『バスキア』でアンディ・ウォーホルに扮したデヴィッド・ボウイ。(
1996 (L to R) David Bowie in the new movie ’Basquiat’)

しかし彼が本領を発揮したのは1972年にリリースされた『ジギー・スターダスト』である。落ちたロックスターの役を演じた彼は華やかに着飾り、非常に演劇的なライブコンサートでそれをさらに強調して見せた。彼がかつて見出した60年代のヒッピーの理想主義とはかけ離れ、ジギーは厚かましく傲慢だった。彼はファンに対してジョークがわかるように表現したことが理由で、このキャラクターは成功した。タイトルトラックに加え『スターマン』『サフラゲット・シティ』『5年間』など、観客たちに支持され、このアルバムは1974年にアメリカでゴールドディスクに認定された。

Translaion by Yoko Nagasaka

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