1986年6月20日、ロンドンにて『ダンシング・イン・ザ・ストリート』を歌うミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイ(Photo by Brian Cooke/Redferns)
1986年にリリースしたビートルズを思わせるシングル『ビギナーズ』を除き、1980年代の残りの時期は彼にとって音楽的に実りの多い年ではなかった。1987年に『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』をリリースした後、80年代をハードロックグループ、ティン・マシーンのメンバーとして締めくくった。ティン・マシーンとしては1991年にもアルバムをリリースしている。
ボウイは1993年に再び音楽的な変化を見せ、電子音楽に影響を受けた『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』をリリースした。これはナイル・ロジャースと再び共同プロデュースした作品であるが、アメリカでは商業的にはそこまで成功しなかった。1995年には『アウトサイド』でインダストリアルに手を出し、1996年にはロックの殿堂入りを果たしている。このときには元トーキング・ヘッズのフロントマン、デヴィッド・バーンから賞を受け取った。