ジャスティン・ビーバーのソングライターが語る「最高傑作」の制作裏話

John Shearer/Getty

「俺たちは過去2年間で103曲レコーディングした」。プーベアはジャスティン・ビーバーの“感動的な”4枚目のアルバムの制作過程についてこう語る。

ソングライターのジェイソン・ボイド(プーベアという名前の方が、馴染みがあるだろう)は、2015年11月13日にリリースされたジャスティン・ビーバーの4枚目のスタジオアルバムの制作過程を通してジャスティンを見守ってきたが、彼はこのアルバムがジャスティンの最高傑作であると語る。

ジャスティンと共に長年仕事をしてきたプーベアは、世界が彼を喜んで忌み嫌ったときも彼の味方であり続け、2013年の『ジャーナルズ』を一緒に制作した。
「あの頃は試練のときだったが俺たちはそれを乗り越えた。そして間違いなく彼は成長したし、だからこそ俺たちはこのニューアルバムに行き着いたんだ」とプーベアは語る。「素晴らしい作品だ。この作品を何かと並べなくてはならないとするなら、サウンドという点ではなく、非の打ちどころのない作品のインパクトとそういう楽曲の数という点で、俺はこれを『スリラー』と比べざるを得ない」

プーベアはジャックU(スクリレックスとディプロのチームである)と共に『Where Are U Now』を作曲し、まさに素晴らしいとしか言いようのないジャスティンのカムバックを手伝った。ジャスティンはこの曲で2012年以降初めて、初登場でのトップ10入りを果たした。さらにニューシングル『What Do You Mean?』はSpotifyでの再生回数がリリース初週で2100万回を超える(※2015年9月時点)という記録を樹立、その後、ビルボードチャートのホット100の1位にも輝いた。

ジャスティンとプーベアは、2013年ラッパーのリル・ツイストの誕生日パーティーで初めて出会った。プーベアはジャスティンと自分とは異なる世界に属していると感じた。彼は当時36歳。ジャスティンより20歳以上年上で、すでに112の『Peaches and Cream』などR&Bのヒット曲を生み出し、アッシャーの『Caught Up』でグラミー賞も受賞していた。一方のジャスティンは『ビリーブ』ツアーの最中だった。2人の関係の始まりは、アコースティックギターでクレイグ・デイヴィッドの『Fill Me In』を試しにループで軽く演奏してみるようなふざけ合いから始まった。そしてそれがセッションに発展し、そこから彼らは80年代と90年代のR&Bにインスパイアされた『ジャーナルズ』を作り出し、デジタルダウンロード版のみでリリースしたのである。
プーベアのソロ作品はジャスティンに刺激を与え、彼はこれまで聞いて育ってきたR&Bの不変の名曲、例えばボーイズIIメンやニーヨの作品を改めて聞き直すようになった。

Translation by Yoko Nagasaka

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