若干21歳のDJ、アンソロインタヴュー:俳優アンセル・エルゴートのもうひとつの顔

ー21歳の誕生日にパシャでヘッドライナーとしてプレイしたり、エレクトリック・ズーに出演したりと、あなたはDJとしても着実にキャリアを重ねています。これまで他にどんなところでプレイしましたか?

いろんな場所でオープニングDJとしてプレイしたよ。当時はアンソロっていう名前を誰も知らなかったからね。去年の3月にパシャでプレイして、夏にはエレクトリック・ズーに出演したけど、僕はトップバッターだったから最初の45分間は誰もいなかった。僕はDJとして出演する時、俳優としての自分の立場を利用するようなことはしたくないんだ。そういうフェイクな存在にだけは絶対になりたくない。僕はミュージシャンとして評価されたいんだ。音楽をかじっているセレブじゃなくてね。だからオープニングを任されても文句を言ったりしたことは一度もないよ。ファンがついていないアーティストにヘッドラインを任せるわけにはいかないからね。僕のDJを『きっと、星のせいじゃない』に出てる俳優のお遊びとみなす人もいるだろうけど、僕は純粋に音楽で判断して欲しいと思ってる。だから僕は自分の素性を明かさずに、アンソロとして活動を始めたんだ。もちろん俳優としての僕のファンもいるだろうし、それはそれでありがたいことだと思ってるよ。でもやっぱり、純粋に僕の音楽が好きだって言ってもらえるのが一番嬉しいんだ。

ーメジャーレーベル所属のアーティストとして今後忙しくなると思いますが、俳優としてのキャリアとのバランスはどのように取りますか?

難しく考えてはいないんだ。どちらも自分の好きなことだから、どんなに忙しくても全力でやる。昨日のエレクトリック・ズーでは、ドン・ディアブロのプレイを観た後すぐに帰ったよ。今日は家で曲を作りたかったからね。やらないといけないからじゃなくて、やりたいからやってるんだ。だから苦痛に感じることなんてない。コンピューターの前で音楽を作ってる時間が一番リラックスできるんだ。映画の撮影は楽しいけど、空き時間が多いのが悩みなんだ。知らない場所で見知らぬ人に囲まれて仕事をする時は、できるだけ早く家に帰って曲を作るようにしてる。スタジオでの撮影の時は、自分のラップトップと一緒にモニタースピーカーとオーディオインターフェースも持ち込んでるんだ。撮影のセットチェンジに1時間以上かかるような時に、ただじっと座って待ってるよりも、曲を作ってるほうがずっと楽しいからね。

9時­5時の一般的なライフスタイルを送らなくていいことはラッキーに思ってるけど、たとえ自分がそういう立場だったとしても、仕事から帰ってから曲を作ると思う。撮影によっては24時間拘束されることもあるけど、1ヶ月まるごと休みを取れる場合もある。そういう時はひたすら曲を作って過ごすんだ。

Translation by MASAAKI YOSHIDA

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