イーグルスのギタリスト、グレン・フライ逝去 享年67歳

イーグルスのギタリスト、グレン・フライが18日に逝去 享年67歳(Photo by C Flanigan/Getty Images)

『ホテル・カリフォルニア』のロッカーが「リウマチ性関節炎、急性潰瘍性大腸炎、肺炎から生じる合併症により他界」とバンドが声明を発表

イーグルスのギタリストで、『ロックの殿堂』の受賞者、グレン・フライ氏(以下、敬称略)が米国時間1月18日(月)に逝去した。67歳だった。イーグルスは同日、次のような声明を発表した。「2016年1月18日(月)、我々の盟友であり、イーグルスの創設者であるグレン・フライが、ニューヨークにて逝去したことを、哀惜の念と共に発表いたします。グレンはここ数週間、勇敢に病と闘っておりましたが、残念ながらリウマチ性関節炎、急性潰瘍性大腸炎、肺炎から生じる合併症により他界いたしました」

「フライの家族は、グレンと共に闘い、回復を祈ってくださった皆様に感謝申し上げます。我々の悲しみも、彼が我々に、家族に、音楽コミュニティに、そして世界中の多くのファンに与えてくれたことすべてに対する愛情と敬意も、言葉で言い表すことなどできません」

ドン・ヘンリーは別の声明でフライについて次のように語っている。「フライはまるで兄弟のような存在でした。家族同然でしたから、家族にはよくあるように、時には問題もありました。しかし、45年前に築いた絆は、イーグルスがいったん解散していた14年間ですら、壊れることは一度もありませんでした。我々2人は若い頃、音楽業界で名をあげたいという同じ夢を抱いてロサンゼルスを目指しました。そして、粘り強さ、音楽への愛、素晴らしいミュージシャンたち、そしてマネージャーのアーヴィン・エイゾフに恵まれて、誰もが想像も付かなかったような立派な業績をあげることができました。これらのことは、グレンが始めたことでした。すべては彼のひらめきであり、彼の計画だったのです」

「グレンはポピュラー音楽に関する百科事典のような知識と、絶対に諦めない勤勉さがありました。彼は愉快で、頑固で、気まぐれで、やさしくて、才能豊かで、モチヴェーションにあふれた人でした。そして、奥さんと子どもをこよなく愛しました。我々は今、大きなショックを受け、現実を受け止められないまま、深い悲しみに沈んでいます。7月の終わりに、2年間にわたった『ヒストリー・オブ・イーグルス・ツアー』を成功裡に完了させたばかりなのに、もう彼は逝ってしまいました。運命を信じているわけではないのですが、それでも1970年にグレン・ルイス・フライと出会ったことが私の人生を大きく変え、最終的に世界中の何百万もの人に影響を与えたことは確かです。これからの世界に彼がいないなんて、とても奇妙なことに思えます。私はこれから毎日、彼と出会えたことに感謝して生きていこうと思っています。兄弟よ、どうか安らかに眠ってください。君は計画していたこと以上をやりとげたのだから」



昨年11月、イーグルスが12月のケネディ・センター名誉賞授賞式への出席を翌年以降に延期した際に、「大腸疾患の再発により手術の必要があり、復帰までには長い時間がかかる見通し」という旨をフライサイドが公表した。

アーヴィン・エイゾフは、「大腸炎と肺炎は、投薬の副作用だった」と、ニュースサイトThe Warpに語っている。「リウマチ性関節炎の薬を15年間も服用したあげくに、潰瘍性大腸炎の合併症が死因となったのだ」

Translation by Kuniaki Takahashi

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