永遠のラヴソング「男が女を愛する時」のカヴァー9選

エディ・ハリス(1966)
「男が女を愛する時」のインストゥルメンタル・カヴァーは非常にストレートに演奏されているものがほとんどだが、ジャズサックス奏者エディ・ハリスのバージョンはそうではない。この曲は1966年にリリースされたアルバム『The Tender Storm』の1曲目に収録されている。ハリスはこの曲をいくつかのメロディーの断片に分解し、ハード・バップのピアニスト、シダー・ウォルトンにリードされながらファンキーなリフを1、2度繰り返し、メロディーの断片をシャッフルして6分間のジャズナンバーに構成した。このカヴァーは、ハリスがジャズにソウル・ミュージックを取り入れ、サックスの音を調整するために電子エフェクターを試し始めた頃の曲だ。

メイ・ウェスト(1966)
永遠にセクシーすぎる女性、メイ・ウエストは70代でアルバム『Way Out West』をレコーディングした。当時のヒット曲をコレクションした相当変わったアルバムだ。映画女優だったメイが、Somebody’s Chyldrenというガレージロックバンドをバックに歌うのである。彼女が歌う「When a Man Loves a Woman」は想像どおりやりすぎ感満載だが、それが魅力でもある。多少調子はずれな歌唱は彼女のルーツであるヴォードヴィルや音響設備が整う前の時代の劇場を彷彿させる。彼女のシャウトとシミー(訳注:1920年代に流行したダンス。体は動かさずに肩を前後に動かして踊る)を踊るように高音から低音に下がる歌唱スタイルをぜひお聴きいただきたい。

Translation by Cho Satoko

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