ボウイのベーシストが語る20年:「彼が私の人生を変えた」

ーラストコンサートでのデヴィッド・ボウイは、苦しそうでしたか?

いいえ。文句を言わないの人なの。ステージに立つ前に、私に錠剤か筋肉弛緩薬か何かを飲んでることを教えてくれて「嫌いなんだ。」って言ってた。ドラッグをやめてたから薬を飲むのが嫌だったみたい。依存しちゃうし、ドラックが効いていた時の記憶を思い出すのよ。コンサートへの準備ができていたけど、変な感じがしてたみたい。

ーその後次にボウイから連絡があったのはいつでした?

正確には思い出せないけど。メールで本か映画について話したか、クリスマスに電話がかかってきたか。私たちたまにランチに行ったりしてて。1度か2度、アップステートで会ったけど、体調も回復してるようだった。どんな薬を飲んでいたのか知らないけど、ちょっと太った気がした。すごい太いっていうわけじゃないんだけど、少し太った感じだった。だってずっと細かったから。少し顔が丸くなってた。でもそれ以外は、元気で上機嫌だし、とっても健康的に見えたわ。

ー『ザ・ネクスト・デイ』が始動するまでの間、何をして忙しくしていたか知っていますか?

知らない。娘さんのお父さんをちゃんとしてたわよ。一度聞いてみたら、「木炭画に挑戦してて、あと娘を学校まで歩いて連れて行ってるよ」って言うから「偉いじゃん!あなたがするべきことだものね。」って話したの。

ー『ザ・ネクスト・デイ』への参加について電話をもらった時、驚いたでしょう?

そう!2年もみんなに内緒で取り組まないといけなくて。私はここ4、5年、レニー・クラヴィッツと一緒にツアーをまわってるの。その途中でセッションに参加しないといけなくて。いつも「いつ帰ってくるんだ?」って聞いてくるのよ。それで私は急いで帰って、制作して。いつもいたわけじゃないから、アルバムの全部には参加してないの。

ーその当時の様子はどうでしたか?

すごく元気そうだった!終わる直前に体調を崩したんじゃないかしら。だって全く体調悪そうじゃなかったから。本当に元気そうだったの。それに幸せそうに音楽を楽しんでた。朝の11時から夜の6時まで働いて、それから家に帰って家族と夕食を食べていたはずよ。

Translation by Miori Aien

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