<監督賞>
Photo: Courtesy of Warner Brothers
レニー・アブラハムソン『ルーム』 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『レヴェナント 蘇えりし者』 トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』 アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 ジョージ・ミラー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』今回、最も論争を呼びそうな監督賞部門。作品賞と監督賞で意見が分かれると見られている。
獲るべき: ジョージ・ミラー 70歳となったのオーストラリアの映画プロデューサーは、歪曲したフェミニズムと詩人の目をもって、このアクション・シリーズを復活させた。
獲るだろう: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ これまで2年連続で監督賞を受賞したのは2人だけだ(1951年が最後)。そして作品賞の連続受賞はまだ誰も成し遂げていない。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の勝者に再び栄誉を授けることで、アカデミー賞は新たな歴史を刻むことになる。
獲るにふさわしい: リドリー・スコット(『オデッセイ』) 『エイリアン』、『ブレードランナー』、『テルマ&ルイーズ』、『グラディエーター』、『ブラックホーク・ダウン』など数々の大作を手掛けてきた巨匠リドリー・スコット。78歳にして初のオスカー獲得かともてはやされていたが、今回ノミネートすらされていない。つまり、白人だって不当な目に遭うということだ。憂慮すべき事態なのだが、アカデミーのマイノリティを排除する動きが強まる中、この件はあまり注目されていない。クリス・ロックが予定通りオスカーの司会を務めるなら、人種差別主義者を徹底的にやっつけるかもしれない。そうならなければ、ハッシュタグ「#OscarsSoWhite (オスカーは真っ白)」がトレンドになるだろう。はっきり主張すべきだ。