デヴィッドからの最後の言葉は、僕へのメッセージ・ムービーだったんだ。お祝いのちょっとした動画で、彼が送ってくれたんだけど、すごく気持ちのよいものでね。僕のチャリティ団体『We Are Family Foundation』から、年間最優秀者人道主義者を受賞したんだけど、デヴィッドは、奥さんのイマンが同じ日にサンフランシスコから3千マイルも離れたところで表彰されてて、出席できなかったんだ。僕が彼をプレゼンターに選んでたから、スピーチの入った見事な動画を作ってくれたよ。だから今回の出演は、僕の人生を本当に変えてくれた人に対する、僕なりの感謝の方法だったんだ。だって『レッツ・ダンス』の前までは、僕はロックンロールの世界に受け入れがたい男だったから。ディスコ・サックスのキャンペーンの後で、自慢できることじゃないけど、1位を獲得した曲は80年のダイアナ・ロスだけ。それ以前は、『おしゃれフリーク』『グッド・タイムス』『愛してほしい』『ウィー・アー・ファミリー』っていう感じで、片っ端からドミノみたいに1位を次々とたたき出してたのにね。