エルトン・ジョン、フリーライヴでレディー・ガガと共演

ステージ横の建物は、現在でこそギブソン社が所有しているが、2006年に惜しくも閉店したタワーレコードの象徴的な赤と黄色のペイントはきれいに塗り替えられていた。(この店舗の栄枯衰退の様子は、2015年のドキュメンタリー映画『All Things Must Pass』で描かれており、映画の中でエルトンがよく同店舗に多額のお金をつぎ込んでいた様子の詳細を知ることができる。)エルトンは「いつも僕のお気に入りの建物だった昔のタワーレコードの駐車場で、こうしてコンサートができてることを特に誇りに思ってる」と笑顔で話した。「たぶん僕がタワーレコードで使ったお金で、ロサンゼルスを買うことができるんじゃないかな」



22度という心地よい気温の中、キラキラ光る赤色の刺繍が入った黒ジャケットを羽織ったエルトンがステージに登場した。彼の背中には大きなバラの刺繍が施されていた。バンドが『ベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高) 』の演奏を始めると、この瞬間をおさめようと頭上に掲げられた100ものスマートフォンのカメラがステージに向けられた。同コンサートの模様は既に、AOLがライヴストリーミングをしていた。白色の手袋をはめた手でビートを刻むドラマーのナイジェル・オルソンがグレーのビジネススーツを着ていた以外、バンドメンバーは全員黒色のスーツに身を包んでいた。



ニューアルバム『ワンダフル・クレイジー・ナイト』から4曲が披露された。『ルッキング・アップ』では、エルトンは力強い歌声と魂のこもったピアノ演奏を見せつけた。そして「この曲はすごくロサンゼルスっぽい曲なんだ」と言った後「君の瞳の中で泳ぐみたいに/僕は飛び込む、深く飛び込んで、ただ泳ぐんだ」と歌詞が続くソフトでエモーショナルなバラード『ブルー・ワンダフル』を歌いあげた。

Translation by Miori Aien

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