クエストラヴ、ショーン・レノン等、多くの著名人がATCQファイフ・ドーグを偲ぶ

クエストラヴ、チャックD、ショーン・レノン、ジェニー・ルイス、その他多数のアーティストがATCQのファイフ・ドーグに追悼メッセージを寄せた。(Photo by Andrew H. Walker/Getty Images for Tribeca Film Festival)

「マリク・"ファイフ"・テイラーのヴァースは、ヒップホップ史の中でチャレンジ/アイコニックな瞬間だった」とザ・ルーツのドラマーは、ア・トライブ・コールド・クエスト(ATCQ)の『バギン・アウト』について綴った。



ファイフ・ドーグことマリク・テイラーが45歳で逝去したという一報に、音楽界に衝撃が走った3月23日の朝。ア・トライブ・コールド・クエスト(ATCQ)のラッパーがいない世界に目覚めたヒップホップ界のアーティストたちが、「ファイブ・フット・アサシン(1.5mの暗殺者)」の愛称で親しまれたファイフに、ソーシャルメディアを通して哀悼のコメントを寄せた。

ザ・ルーツのドラマーのクエストラヴは、91年にブラック・ソート(タリク・トロッター)が通う大学に訪れる途中にATCQのアルバム『ロウ・エンド・セオリー』を購入し、大学寮で2人で一緒に聴いたという秘話をインスタグラムで共有し、ファイフを偲んだ。これはクエストラヴがヒップホップの道を進もうと決意した瞬間だったという。

「初めて『バギン・アウト』を聴いた時、俺とタリクは友情の中でおそらく一番の"また聴きてぇ!"って顔をしてた。(あの頃のMCの目標は、あの"また聴きたい!!!"って瞬間を作ることだったんだ。すげぇラップを聴いたり衝撃を受けるとさ、"マジかよ!!!"って感じで、何回も何回も聴くわけだよ。マリク・"ファイフ"・テイラーのヴァースは、ヒップホップ史の中でチャレンジ/アイコニックな瞬間だった」クエストラヴはこう綴った。「ヒップホップ界の偉いヤツはみんなただ・・・このアルバム(それから他のアルバム)の彼の全力で容赦ないラップに驚かされたんだ。で、昔のラジオドラマ『サスペンス』のエピソードを聴いてる時みたいに、俺たちは信じられなくてスピーカーとお互いを見つめ続けたんだ。"ファイフはヤバイ!"ってね。『シナリオ』が流れた時、神に誓って言うけど、あの瞬間、大人になったらこんな音楽を作りたいって思ったんだ。(はい、はい、親父"本当の音楽でちゃんと食っていくには、ジュリアードとかカーティスに行かなきゃいけないんだよな")でも親父は、ファイフと彼のグループが俺の運命を決めたなんて知らなかったんだ。あの時から後悔なしさ。サンキュー、ファイフ!」

Translation by Miori Aien

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