U2のエッジが語る、「理想」を形にした初のシグネチャーモデル誕生秘話

ーあなたは40年間にわたってストラトを愛用し続けていますが、なぜ今になって自身のカスタムモデルを作ることになったのでしょう?

フェンダーとは長い付き合いだし、一緒に何かを作ることはすごく自然なことに思えたんだ。互いのギターに対する情熱が生んだコラボレーションさ。開発の過程はすごく面白かったよ。長年ストラトを使い続けている俺自身の経験に基づいたリクエストを、フェンダーが形にしていったんだ。自己中な考え方だけど、万が一俺の年代物のストラトに不具合が起きたり盗まれたりしても、このモデルで対応できるって思うと安心するんだ。文字どおり、俺にとっての理想を形にしたギターだからね。

ーフェンダーとの関係が始まったのはいつ頃で、具体的にどういったことをリクエストしたのでしょう?

フェンダーのギターとアンプはU2のすべてのアルバムとツアーで使われているし、その両方を30年以上にわたって愛用しているうちに、いろいろとやり取りするようになったんだ。これらの曲を演奏する上で最適な、よりピュアで優れたサウンドを生み出せるようにすること、それが俺のリクエストだった。シンプルだろ?具体的には『ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム(約束の地)』『プライド』『バッド』『ブレット・ザ・ブルー・スカイ』それぞれのサウンドを作り出すことだった。テクノロジーの進化に伴って選択肢が増えたこともあって、これまでにいろんなものを試したけど、結局自分が理想とする音っていうのはずっと変わっていないんだ。俺の頭の中で鳴っているサウンドを形にすること、それがこのプロジェクトのゴールだった。


Translation by Masaaki Yoshida

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE