ビリー・コーガンが語る、スマッシング・パンプキンズの最新ツアーとTwitterを辞めた理由

間もなく始まるスマッシング・パンプキンズの「In Plainsong」ツアーとバンドの遺産が重荷になり得る理由について語るビリー・コーガン。(Photo by Gabriel Olsen/Getty Images for CBS Radio)

「バンドは復活の最中。音楽が人生で重要な存在である頃に戻っている」と語るスマッシング・パンプキンズのコーガン

ビリー・コーガンは現在自分がいる場所を正確に理解していないが、ニューメキシコ州アルバカーキ郊外のある場所に滞在している。スマッシング・パンプキンズのフロントマンは、旧ルート66を辿り、巡り合ったアメリカの一般の人たちとの交流を記録する映画プロジェクトをつい最近始動した。「まだ構想中だけど、シリーズ化したいと思っている」と彼は述べる。「アメリカの本質的な価値観に対する自分の理解と認識を呼び起こそうという試みなんだ」。

コーガンは、バンドの全レパートリーから選んだ楽曲のアコースティック・バージョンを演奏する「In Plainsong」ツアーに向けた準備も進めているところだ。「バンド全員で新しい演奏手法に巡り合った」とコーガンは語る。「インタヴューで何度このことを説明したか分からないけど、必ずその場にいる誰かが「なぜ『バレット・ウィズ・バタフライ・ウィングス』を派手に演奏しないのか?」と聞いてくるんだ」。

─この夏のツアーに参加するスマッシング・パンプキンズのメンバーについて教えてください。

俺とジェフ・シュローダー、ジミー・チェンバレン。それから、シンガー・ソングライターのシエラ・スワンとケイティ・コールがサポートに入ってくれている。ショーはヴォーカルのアレンジなどに傾きがちだから、その辺りを手伝ってくれる人が必要なんだ」。

─ジミーは完全にバンドに復帰したのですか?

そういうことはもう話したくないよ。「誰が入って誰が辞めたのか?」っていう話が、いつもストレスの一因になっているんだ。今はある意味出入り自由のポリシーを取っているから、バンドメンバーは本当に誰もいない。バンドに所属している人がいるとすれば、それはジェフだよ。いろいろあってジミーに参加してくれるか聞いたら、彼はとても乗り気になってくれて、俺が「よし、じゃあやろう」って言って決まった。バンドの定義を考える時代はとっくに過ぎたと思うね。今までにさまざまな定義が繰り広げられ、何度も深く追求されてきたけど。はっきりとした答えもないし、俺がどんな回答をしても誰も納得した顔を見せてくれないから、もう気にしないことにした。出入り自由だよ。

─今回のようなツアーには合わないと思う曲はありますか?

ない、全曲が対象だ。今回はまさに自分がこれまでに作ったすべての曲をじっくり吟味し、「今回、こういうツアーにはこの曲が合うかな?」と考える機会なんだ。自分の気分もだいぶ変わるからリストも変わっていく。だから今回の曲目は昨年のリストとは異なるよ。

Translation by Shizuka De Luca

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