ジーン・シモンズは、70年代半ばにヴァン・ヘイレンとコラボしたデモについて、いつかリリースしたいと語る。
2016年3月、リリース40周年を迎えたキッスのアルバム『地獄の軍団』についてローリングストーン誌のインタビューを受けた際、ジーン・シモンズは脱線して、76年にヴァン・ヘイレンとセッションした記念すべきデモのレコーディングについて話し出した。
シモンズは、サンセット・ストリップのクラブでプレイしている結成間もないヴァン・ヘイレンを見出し、デモテープを作ってレーベルと契約するよう提案した。「あのバンドを発掘したのは俺だ」と彼は話す。「俺が直に会って契約して、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオへ来させたんだ。俺の会社(マン・オブ・ア・サウザンド・フェイセス)と契約して、24トラックの15曲入りデモをプロデュースした。今でも持ってるよ。デビュー・アルバムの要素が全部詰まってて、『ハウス・オブ・ペイン』のもっと速いバージョンなんかも入ってる。クールな曲ばかりなのに、ヴァン・ヘイレンはリリースしたがらないんだ ― ほら、(デイヴィッド・リー・)ロスがいろいろうるさいんだよ」
これらの録音は何年も前からブートレグ市場に出回っているが、シモンズがヴァン・ヘイレンと録音した曲はほかにもあり、そのうち公式リリースされるかもしれない。前述の『地獄の軍団』のインタビューで、ポール・スタンレーが『雷神』を"ジーンの曲"として書いたので(スタンレーはこれを否定している)、自分は『クリスティーン・シックスティーン』を"ポールの曲"として書いたと、シモンズは語っている。『クリスティーン・シックスティーン』のデモを作るにあたり、シモンズはヴァン・ヘイレン兄弟に協力を仰いだ。
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Translation by Naoko Nozawa