2016年『ロックの殿堂』セレモニー総括:N.W.A.、チープ・トリック・ディープ・パープルが受賞

そんなスティーヴ・ミラー・バンドは、これまでに30人そこらの男たちが加わったり脱退したりしてきた。その中で今回スティーヴ・ミラーのみがロックの殿堂入りを果たしたわけだが、独断と偏見で受賞メンバーを選ばずに済むので、これは主催者側の賢い判断だといえるだろう。スペース・カウボーイの愛称を持つスティーヴは、若い頃にサンフランシスコでチャック・ベリーやハウリン・ウルフといった、音楽シーンに影響を与えたアーティストと一緒のステージに立っていたという話を簡単にした後、主催者へのメッセージでスピーチを締めくくった。


Photo by Dimitrios Kambouris/WireImage for Rock and Roll Hall of Fame

「俺はこれからもっと視野を広げて欲しいと思う。より多くの女性の受賞を検討して、国民にもっと情報を伝えて、それから一番大事なことは、もっと多くの音楽教育を提供してほしい」こう話すとスティーヴはギターを取り、現在のバンドメンバーと共に『フライ・ライク・アン・イーグル』、『ロックン・ミー』そして『ザ・ジョーカー』を見事にパフォーマンスしてみせた。最後には「俺はスティーヴ・ミラー、スペース・カウボーイだ!」また「鷲のように飛ぶんだ!」と言い放った。


Translation by Miori Aien

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