ジョン・マルコヴィッチ主演、コニャックと共に100年先へ継がれる映画

By RollingStone Japan 編集部
ジョン・マルコヴィッチは、「この映画のアイデアをとても気に入っている。ある意味、自分が手がける全ての映画が 100 年後にしか公開されなければ良いな、とも思う。」と語った。
『ルイ13世』が紡ぎ出す、ロマン溢れる壮大な計画

“コニャックの王”と呼ばれる『ルイ13世』が、現代人は観ることのできない映画の制作を発表した。公開は、なんと100年後。現代に生きる、大きな影響力を持つ“インフルエンサー”1000人に金属製の招待状が渡され、その子孫が100年後に鑑賞できる権利を受け継ぐというものだ。脚本・主演はジョン・マルコヴィッチ、監督はロバート・ロドリゲスという豪華布陣で創られたこの映画の制作秘話を、『ルイ13世』グローバルエグゼクティヴディレクターのルドヴィック・ドゥ・プレスィス氏に語ってもらった。


―歴史のあるブランドだからこそできる壮大な計画ですが、なぜ100年後に公開する映画を作ろうと思ったのか、そしてなぜ100年後に継ぐものとして映画を選んだのかを教えてください。

100年というのは、『ルイ13世』1本のデキャンタが完成するために必要な時間です。100年にも及ぶ類い希なるクラフツマンシップや、時間との戦いにインスパイアされて、今回の企画となりました。この映画を実現させるには、ブランド自体にエネルギーが蓄積されていないとできません。時間も人もお金も、たくさん必要なプロジェクトですから。しかも今生きている人は、誰も観ない映画のためにです。すごい話ですよね。

私は約2年前から現在のポジションに就いたのですが、最初に何をしたかと言うと、セラーマスターと1対1で話し合うことでした。『ルイ13世』というものを、より理解したいと思ったからです。その時に、1本のデキャンタに1世紀という時間が詰まっていること、4世代のセラーマスターが代々仕事を引き継いでいくことを教えてもらいました。“今、私がやっている仕事の中には、2115年に飲まれるものがあるんだ”という言葉を聞き、素晴らしいと思ったのです。

つまりそれは、今生まれていない人のためにやっていること。自分はラグジュアリーの業界で仕事を始めて14年になりますが、そんな壮大なヴィジョンの仕事を経験したことがありませんでした。そこでこの壮大な事実をどうやって人に伝えたらいいのか考え、答えが映画だったのです。なぜかと言うと映画は老若男女問わず観ますし、ダイレクトに我々のメッセージを伝えることができると思ったからでした。本物の映画を作りましたが、でもそれは100年間、誰も観ることができない。『ルイ13世』のセラーマスターは、今やっている仕事の結末を見ることができません。脚本・主演のジョン・マルコヴィッチも、この映画がどんな反応を得るのか、見ることができないのです。
Text by Mio Shinozaki

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