10周年を迎えるDOESの純粋なるロックへの熱情(前編)

By Ryutaro Akima
デビュー10周年を迎えるDOES、左から赤塚ヤスシ(ベース) 、氏原ワタル(ヴォーカル&ギター)、 森田ケーサク(ドラム)
ギラついたエイトビートをかき鳴らすロック・バンド、DOESが2016年9月にデビュー10周年を迎える。

シーンの激動にも微動だにせず、己の信念を追求してきた彼らの姿は美しく、聴くものに勇気を与える存在である。今回メンバー3人へのインタヴューを敢行した。2本立ての前編となる今回は、「史上最高のアルバム」と語る最新作『INNOCENCE』について。貴重な話をお届けする。

─7枚目となる『INNOCENCE』について、ワタルさんは「バンド史上最高のアルバム」と感じているそうですね。

氏原ワタル(ヴォーカル):バンドの気合いと、録音状態、それからもちろん楽曲もそうなんですけど、理想とするものができたなと思います。タイトル通り無垢な感じというか、今回は制作にあたって何も考えていないんですよ。「ヒットさせなきゃ!」「実験しなきゃ!」。そういうことを全然考えていなくて、頭の中にある音楽を具現化しただけ。邪念がないから強い。透明感があるし、本当に晴々とした気持ちです。デビュー10周年というこの節目に、精神的にデビュー当時に戻れたなというのがあって、それには「何も考えてない」というのがキーワードだったんですよね。それと、実はアナログ録音もしているんですよ。去年よくアラバマ・シェイクスを聴いていて、あのサウンドはすごいなと思って。「これは革命だ」と思ったことがきっかけでした。

─あの土臭いアルバムが全米1位ですからね。

ワタル:本当に自分が聴いてきたような音楽が全米1位になっちゃった。アナログのちょっとこもった音、表情の伝わる音を全面に出した良さ。それが素晴らしくて。

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