THE NOVEMBERSに学ぶ、シーンを形成するバンド処世術

By Ryutaro Akima
THE NOVEMBERS のメンバー: 左から、 Ryosukue Yoshiki (ドラム)、 Yusuke Kobayashi (Vocal & Guitar)、 Kengo Matsumoto (ギター)、 Hirofumi Takamatsu (ベース)

─「BODY」というイベントを、PLASTICZOOMSやLillies and Remainsという同世代バンドと不定期で共催していますが、それは興味を持ってくれる人を増やすためでしょうか?

BODYはポストパンクやニューウェイヴ、インダストリアル、そういった文化圏が好きな仲間と始めたものです。僕も昔そうでしたけど、何から聴けばいいかわからないという人も多いと思うんです。そこで、常にそういう音楽が流れていて、同じものを好きな人が集まるパーティがあれば楽しいなと思ったんですよ。

─なるほど。下の世代との関わりも興味深いのですが、先ほどの「BODY」、それから自主企画の「首」に若手バンドを積極的に登用していますよね。なぜですか?

普通にファンですから。流行もあってか、感じが良くてオシャレなバンドもいっぱいいて、そういう人たちも好きなんですけど、自分がファンになるくらい好きなのは独特の凍てついた感じがあったり、ブっ壊してやる!みたいな人たち。中でも音、それからギタリストとしての佇まいが断然好きなのはKlan Aileen、Burgh、WBSBFKといったバンドですね。そういう、自分が奮い立たされるような人に会うと感動を通り越して、もはや救われたぐらいの気持ちになります。まだこんなにカッコ良くて美しい奴がいて、自分がそれを知らなくて、その人を知ったということはこの後しばらく楽しいぞと。フックアップするという気持ちもなくはないですけど、それすらおこがましいというか。単純に好きなだけですね。

─逆に上の世代へ目を向けると、小林さんが浅井健一さんとバンド(ROMEO’s blood)を組んでいることがきっかけで、土屋昌巳さんに『Elegance』のプロデュースを依頼しました。これはどんな経験でしたか?

昌巳さんとの出会いは本当に大きかったです。音楽的な知識の範疇では収まらないほどの学びがありました。逆に言えば、昌巳さんがいなければ『Elegance』の延長なんて作れっこないんですよ。今、次の作品を作っているところなんですけど、あれを経験したことによって成長した自分たちが、自分たちらしく最高のものを作る。改めてそう自覚し、制作に取り組んでいます。

─これは貴重な次作の話まで、ありがとうございます(笑)。最後に改めて、この11周年という年をどんな年にしたいですか?

色々なことをはっきりさせたいですね。チャレンジするんだという態度をはっきりさせたいし、自分たちはこれなんだというものをはっきりさせたい。あとは単純に、正直でありたいです。素直で正直でいることは、骨が折れることだったりします。つい見栄を張りたくなってしまったり。でも、そうありたいですね。

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