「シューゲイジングというスタイル」Reviews / SNEAKERS

By Satoshi Taguchi 2016/06月号 P118〜0 |
Photography by Toru Oshima
シューゲイジングというスタイルがあった。

彼らはギグの間中ずっと靴を凝視(shoe-gazing)していた。1980年代の終わりから90年にかけて、ロンドン周辺のインディペンデントなシーンでは、そんなバンドが台頭する。ライド、スロウダイヴ、ムース、そしてマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。彼らに共通するのはフィードバックノイズやディストーションを多用したサウンドと、夢見心地で浮遊感のあるメロディ、そしてひたすらうつむいてギターを弾く姿だった。かつてあったUKの音楽週刊誌『Sounds』のライター、アンディ・ハートによってつくられた「シューゲイズ」という言葉は、以来、美しく衝撃的で、それゆえ刹那的なサブジャンルを示すものとなる。何ともポエティックなフレーズではないか。彼らのうつむく姿と、若く甘いサウンドの余韻が見事に表されている。足元に目を落とし、ペダルを踏み、ギターをかき鳴らす。クールなスニーカーはそんなスタイルのためにある。

左/〈ドラゴンベアード〉の定番「DB2601」。パンチングレザーやエナメル、和柄などをミックス。サイドジップ付きで着脱も容易。¥9,800(G.N.C/CHANCE Tel 06-6292-7771)

中/ヒッコリーストライプのアッパーにレザーの鬚。ワーク感満載のハイカットスニーカー「DB2503」。フォルムは細身でスマート。¥8,800(G.N.C/CHANCE)

右/MJの「スリラー」をイメージしたカラーリングのスリッポンタイプ「DB2901」。印象的なシュータンやステッチなど、デザインも強力。¥9,800(G.N.C/CHANCE)


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