オズフェスとノットフェスの合同開催、ブラック・サバスのツアー引退を発表

影響力の大きいヘヴィメタル・バンド、サバスのメンバーにとって、本フェスティバルの発表は、バンドが現在実施中のツアー「The End」終了後、ツアー巡業を引退する意向であることを改めて知らせる機会にもなった。「Ozzfest Meets Knotfest」は、バンドにとって最後のカリフォルニア公演となる予定だ。サバスが高評価を得たアルバム『13』のレコーディングを開始した頃からここ数年は、ギタリストのトニー・アイオミの悪性リンパ腫との闘病生活がバンドを悩ませていた。

「どん底まで落ちぶれていく時よりも絶好調の時に終わりにした方が良いからね」と、パラディアムの裏のテントでオジーと同席した、ベーシストのギーザー・バトラーがローリングストーン誌に述べた。「『13』が最後のツアーになると思っていたよ。特に、トニーは本当に終わらせたがっていたんだ」。

時の経過と共に、終わりが近づいているのだ。「皆、死んでいくだろ」とオジーが述べた。「俺は「今夜は死にたくない!」って言っている。今年はロックスターが死にゆく年じゃないか?でも、ストーンズも活動を続けているし、ポール・マッカートニーも続けている」。

「プリンスが死んだ時、「おい、マジかよ?」って思った。デヴィッド・ボウイ、レミーも死んだ。畜生、週にひとりのペースみたいだ」とオジーは述べ、笑いながらこう付け加えた。「近いうちに良い装備が売りに出されるだろうね」。

サバスがツアーを引退した後、オジーはソロ・アーティストとして活動を続ける予定だが、今後も彼のキャリアのマネージメントを続けるシャロンによると、彼は個人のツアー活動引退も視野に入れているという。「私たちはオジーがやめるまで続けるつもりだけど、彼が終わりにするのはそれほど先のことではないわ」と、1980年代初め頃から、今もなお、夫のキャリアをしっかりと管理するシャロンが本誌に語った。

「来年中の引退はないけど、時期は近づいているわ」と彼女は述べた。「75歳になったオジーに『クレイジー・トレイン』を歌ってほしくないもの。70代突入前での引退、成功している時に引退するのがベストだと思うわ」。

Translation by Shizuka De Luca

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