マーキー・ラモーンが語る、ラモーンズ最後のライヴ

ラモーンズのドラマー、マーキー・ラモーンが語るラモーンズのラストライブ(photo : RollingStone.com)

マーキー・ラモーンが語る、ラモーンズの最後の日々。「ラモーンズとして活動できたことをとても誇りに思っている」

今から約20年前の1996年8月6日、世界中を巡ったラモーンズ解散ツアーの最終公演が、カリフォルニア州ハリウッドのザ・パレスにて行われた。当日はバンド結成時のベーシスト、ディー・ディー・ラモーンが1986年の自作曲『ラヴ・キルズ』を演奏した他、モーターヘッドのレミー・キルミスターを招いた『ラモーンズ』、ランシドのラーズ・フレデリクセンとティム・アームストロングと共演した『53rd and 3rd』、そしてサウンドガーデンのクリス・コーネルとベン・シェパードが参加した『チャイニーズ・ロックス』など、バンドの代表曲の数々がラモーンズを愛するゲストたちと共に披露された。今や伝説となったその夜は、デイヴ・クラーク・ファイヴ、そしてリードヴォーカルを務めたエディー・ヴェダーと共演した『エニウェイ・ユー・ウォント・イット』で幕を閉じた。

20年に及ぶキャリアにもかかわらず、ラモーンズは最後まで小さなライブハウスで演奏し続け、移動手段はいつも小さなバンだったという。フロントマンのジョーイ・ラモーンは解散ツアーの終盤に体調を崩し、その4年後にリンパ腺癌でこの世を去った。その翌年にはベーシストのディー・ディー・ラモーンがヘロインのオーバードーズで逝去し、その2年後にはジョニー・ラモーンが前立腺癌により命を落としている。また結成時のドラマー、トミー・ラモーンは2014年に胆管癌で亡くなった。

バンドの結成メンバー全員がこの世を去ってしまった後も、彼らと15年間活動を共にしたドラマーのマーキー・ラモーンは、現在も世界中でラモーンズの曲を演奏し続けている。ローリングストーン誌の新アニメーション企画『ハッド・トゥー・ビー・ゼア』の公開に際し、彼が電話インタビューでラモーンズ最後のライブの思い出について語ってくれた。

Translation by Masaaki Yoshida

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