レディオヘッド、1990年代以降の人気ソング・ベスト10

ANDY GREENE | 2016/05/29 14:00

| (Photo by snapshot-photography/ullstein bild via Getty Images) |

『イディオテック』、『All I Need』、『ピラミッド・ソング』を抑えて1位になった曲は?

2000年10月2日、レディオヘッド・ファンが地元のレコードストアで『キッドA』を手にした時、ファンの多くはその不思議なアルバムをどう解釈したら良いのか分からなかった。その実験的な音楽は、『パラノイド・アンドロイド』や『ザ・ベンズ』(ブレイクスルー・ヒットの『クリープ』は言うまでもないが)といった1990年代のギター志向の楽曲とは全く違うものだったため、初めて再生した時に落胆した人も多かった。この音楽は、何度か聴くことによって理解され、本質が明らかになるタイプの音楽なのである。レディオヘッドは10年間かけて自分たちのファンに挑戦し続けてきたので、最近開催されるバンドのコンサートでは、『キッドA』を初めて聴いた時に落胆していたファンのほとんどが、『イディオテック』や『ザ・ナショナル・アンセム』を一字一句逃さず絶叫している。今では、これらの楽曲も昔懐かしい名曲となってしまった。最新アルバム『ア・ムーン・シェイプト・プール』の発売を記念し、本誌はレディオヘッド・ファンを対象に、1990年代以降のバンドの楽曲について人気投票を実施した。レディオヘッドは、8月20日(土)大阪、8月21日(日)東京にて開催される、サマーソニック2016にてヘッドライナーを務める。 それでは結果を紹介しよう。

10位 『Jigsaw Falling Into Place』

2006年5月、レディオヘッドは制作中のフルアルバム『イン・レインボウズ』で使う素材のロードテストを行う手段として、ヨーロッパでの小ホール・ツアーをスタートさせた。公の場で初披露された新曲のひとつが、ワイルドな夜遊びについて歌った歌詞が特徴のこの『Open Pick』である。「あの歌詞はかなり痛烈なんだ。「意識がなくなる前の状態」というアイデアとかそういったもので、我を忘れるまで飲んだり、記憶を失うほど泥酔することについて歌っている」と、2007年、ヨークはNME誌に語った。「全員で一斉に記憶をなくそうとする集団に属している時には、ある程度この曲のような高揚感があるものだ。でも、もっと負の側面もあるけどね」。バンドはアルバムを完成させるまでに、曲のテンポを少し落とし、曲名を『Jigsaw Falling Into Place』に変更した。この曲は、2009年の『イン・レインボウズ』ツアーの最終公演以降、演奏されていない。

9位 『All I Need』

レディオヘッドが2006年のアメリカ劇場ツアーを始めて6週間ほど経った頃、バンドはシカゴのオーディトリアム・シアターで完全な新曲を発表した。「この曲は少し前に作った下書きのようなものだ」とヨークは観客に向かって言った。この素案はかなり細部までこだわって作られていたため、1年以上先のアルバムに収録される頃まであまり変更が加えられなかったが、収録バージョンは複数の録音を繋ぎ合わせたものである。「アルバムの収録曲を編成した時、何度も幽体離脱を経験できるようにこの曲を慎重に編集した。例えば、『All I Need』は4つの異なるバージョンからできていて、一番良い部分すべてを寄せ集めて作ったものなんだ」とヨークは述べている。この曲は『イン・レインボウズ』ツアーの常連曲だったが、2012年の『ザ・キング・オブ・リムス』ツアーで演奏されたのはわずか4回のみで、かなりレアな存在になってしまった。
Translation by Shizuka De Luca

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