レディオヘッド、1990年代以降の人気ソング・ベスト10

5位 『ピラミッド・ソング』

1999年、レディオヘッドは休みなく熱狂し続けた『OK コンピューター』ツアーを終えたため、当然の権利である休暇に入っていたが、6月13日にアムステルダムで開催されたチベタン・フリーダム・コンサートには出演した。束の間のパフォーマンスは『Egyptian Song』というタイトルのピアノ・ベースの新曲から開始されたが、バンドが翌年もう一度この曲を演奏した時には、曲に若干手が加えられ、曲名も『ピラミッド・ソング』と改められていた。ファンはアルバム『キッドA』でこの曲を聴くことができると期待していたが、2001年の『アムニージアック』が出るまでアルバムに収録されなかった。この曲は今でもバンドのライヴ・ショーに欠かせない存在である。

4位 『Weird Fishes/Arpeggi』

『イン・レインボウズ』は、明らかに本誌読者の間で圧倒的な人気を誇るアルバムである。『キッドA』からはたったの2曲、『アムニージアック』と『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』からランクインしたのはそれぞれ1曲のみであるのに対し、本ランキングの10曲中6曲がこのアルバムの収録曲だ。2005年、トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、ナザレス・オーケストラによるパフォーマンスで初公開されたこの曲は、ある人を世界の果てまで追いかけて不気味な水たまりの中に落ちてしまうという内容である。「俺は芋虫に食われてしまう/不気味な魚にも/芋虫に選り分けられるんだ」とヨークは歌っている。

3位 『Reckoner』

本誌読者が愛する『イン・レインボウズ』収録曲の中では、『Reckoner』が一番人気のようだ。この曲の最も初期のバージョンは、2001年の『アムニージアック』ツアーのワシントン公演で初公開されたが、6年以上の歳月をかけて根本的に作り直されたため、『イン・レインボウズ』に収録される頃には、ほとんど似ても似つかないものになっていた。この曲は『イン・レインボウズ』からリリースされた最後のシングルであり、その後、頻繁にセットリストに登場している。

Translation by Shizuka De Luca

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE