ボクシング・レジェンド、モハメド・アリ、74歳で逝去 

By KEITH HARRIS
モハメド・アリ、米国時間6月3日(金)の午後に逝去。(Photo by Stanley Weston/Getty Images)
伝説のアスリート、ジャンルの破壊者は、亡くなるまで社会運動を続けた。

ボクシングのヘヴィー級チャンピオンで、生意気でいたずら好きなキャラクターや革新的なファイトスタイル、忌憚のない政治的なスタンスで、世界でも最も著名かつ高く評価されているアメリカ人の1人であるモハメド・アリが、米国時間6月3日(金)の午後に逝去したとNBCニュースが伝えた。享年74歳だった。

「32年間にわたるパーキンソン病との戦いの末、モハメド・アリは74歳で逝去した」とアリ家の広報担当ボブ・ガンネルが声明を発表した。「世界ヘヴィー級チャンピオンに3回君臨したボクサーが今夜亡くなった。モハメド・アリの葬儀は地元ケンタッキー州ルイヴィルでとり行われる。アリ家では皆様の思慮、祈り、支援に感謝するとともに、差し当たってのプライバシーへのご配慮をお願い申し上げる」

アリは22年の現役生活を通じて、ヘヴィー級タイトルを3度獲得する記録を樹立。ソニー・リストン、ジョージ・フォアマン、そして特にジョー・フレイジャーとのライバル関係は、ボクシング界の語り草となっている。挑発的で自己賛美的、しばしば韻まで踏んでいるアリのインタヴューは、カリスマ性に富み、自信満々で、つい引用したくなるもので、これによりアリは全く新しいタイプのスポーツ・セレブになったのだった。さらに個人的信念に基づくアリの強い行動力は、公人としてのプロ・アスリートの役割を定義し直した。1963年にアリがイスラム教に改宗した際には、白人のボクシング・ファンを遠ざけたこともあった。ベトナム戦争の徴兵を拒否した際には、キャリア全盛期の4年間にわたり、ボクシング界から追放された。それでも、これまで一度もボクシングを見たことのない人や、英単語の勉強をしたことがない人であっても、誰もがモハメド・アリのことを知っていて、本人も自称しているように、アリこそが"ザ・グレイテスト"であることも知っている。
Translation by Kuniaki Takahashi

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