プロフェッツ・オブ・レイジ、LAで初ライヴを披露

パブリック・エナミーの『Miuzi Weighs a Ton(ミウジ・ウェイツ・ア・トン)』では、曲の大部分で静かに待機していたトム・モレロが、突然エネルギッシュにギターを奏でる場面があった。そしてレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの名曲『People of the Sun(ピープル・オブ・ザ・サン)』が次に続いた。『Take the Power Back(テイク・ザ・パワー・バック)』のビートとヘヴィなベース音に合わせて、会場の観客がモッシュやジャンプをする中、チャックDはまるで彼のために作られた曲であるかのように、轟くラップでリードヴォーカルを務めた。

「みんなが盛り上がってるのを見れるっていいね」。曲の間にB-リアルがこう観客に言った。「こういった曲が恋しかったんだろ?俺たちも同じさ」

『Testify(テスティファイ)』の冒頭部分で、トム・モレロは大音量のメロディーを右手で弾きながら、左拳を突き上げた。そこにチャックDとB-リアルのラップが加わると、観客は大い盛り上がった。

ライヴの中盤で、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの3人がステージを去り、チャックD、B-リアル、DJロードだけになる場面があった。ステージに残された3人は、パブリック・エナミーとサイプレス・ヒルの数々の歴史をカヴァーした6曲のメドレーを、一気に駆け抜けた。しかし、それぞれの曲のフルバージョンが披露されていれば、さらに良かっただろう。

Andy Keilen for Rolling Stone  

前曲と打って代わって、次にパブリック・エナミーの『Fight the Power (ファイト・ザ・パワー)』とビースティ・ボーイズの『No Sleep ’Til Brooklyn(ノー・スリープ・ティル・ブルックリン)』の激烈なマッシュアップが披露された。「ノー・スリープ・ティル・ブルックリン」でケリー・キングが弾くスラッシュ・メタルなギターソロが、トム・モレロによって激しくエネルギッシュなスタッター・サウンドに変化を遂げていた。

Translation by Miori Aien

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