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知られざるエミネムのベスト・トラック20曲

MOSI REEVES, SIMON VOZICK-LEVINSON | 2016/08/05 16:30

| Photo by Gary Friedman/Los Angeles Times via Getty Images |


バッド・ミーツ・イーヴィル『スケアリー・モンスターズ』(1999年)

『ザ・スリム・シェイディLP』の快進撃、そして『ナッシン・トゥ・ドゥ』のヒットを受け、バッド・ミーツ・イーヴィルのアルバムはビルボードのラップチャートでも好成績を残したが、同作のハイライトはB面曲であるこの『スケアリー・モンスターズ』だ。「男はグランドキャニオンから走り去る / 逆立ちしながら出てきたヤツの車はポンティアック」という目の眩むようなヴァースは、まさにエミネムの真骨頂だ。ザ・ソース誌の共同創始者であり、ソフトポルノのDVDシリーズ『ゲーム・ガールズ』で知られるジョナサン・シェクターのゲーム・レコーディングスは、同アルバムからの曲をクリスタル・ナイトやミドリといったポルノスターのジャケットとともにリリースした。


リンプ・ビズキット・フィーチャリング・エミネム『ターン・ミー・ルース』(1999年)

リンプ・ビズキットと共作したこの未発表曲で、エミネムはこうラップする。「ブラックミュージックでもなければ白人の音楽でもない / 俺の音楽は日常を生き抜くキッズたちのためにある」バンドのアルバム『シグニフィカント・アザー』に収録される予定だったこの曲はブートレグとして流出したが、エミネムのヴァースの冒頭ラインは『ザ・マーシャル・マザーズLP』にも登場する。その後エミネムはD12の『ガールズ』で、バンドを堂々とディスしている。


DJスピナ・フィーチャリング・エミネム、サースティン・ハウル・Ⅲ『ウォッチ・ディーズ』(1999年)

マッドネスの『ワン・ステップ・ビヨンド』をサンプリングした渋いビートと、サースティン・ハウル・Ⅲの優等生的ラップが光るこの曲は、DJスピナの1999年作『ヘヴィー・ビーツ・vol.1』におけるハイライトでは決してない。しかし、「上階の老人のペットたちはいつもハングリー / 自分の車は呪われてるとボヤくヤツは引きこもり」というエミネムのヴァースは、トラックの不穏なトーンに一層の深みをもたらしている。

Translation by Masaaki Yoshida

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