ポケモンGOに求める「進化」とは?

コンテストと写真

ポケモンのシリーズは、ポケモン同士を戦わせるコンセプトを中心に考えられてきたものの、過去20年間にずいぶんと進化してきた。これは最新のゲームのいくつかで特に顕著だ。2014年の『ポケットモンスター オメガルビー/アルファサファイア』は全体を通して、可愛い生き物のビューティー・コンテストに注力して作られている。一方で、不思議でレアな特徴を選ぶために、主にゲーム内の"飼育的"な要素に専念するプレイヤーもいる。また、ずいぶん前だが、任天堂がポケモンの写真を撮るためだけにサファリに行くというゲームを作ったことも忘れてはならない。

ポケモンGOで、こうしたことをさらに拡張しない手はない。新しいポケモンを発見するためだけに歩くのではなく、すでにゲットしたポケモンたちと歩き、新しい場所や場面で見せ合い、さらにポケモンたちに新しいワザやスキルを"教える"ことができるようにするのだ。90年代に登場したポケモンは、『たまごっち』ブームと時期を同じくしたが、たまごっちが結局はフェード・アウトした一方で、ポケモンは、デジタル・ペットというコンセプトの力がまだ健在だということを証明している。

多くのポケモンGOのプレイヤーが、ゲームの拡張現実の機能を使って、一番面白い画像を撮ってメッセージ・ボードで共有する、メタゲームのようなものをすでに作っている。"魚"タイプのポケモンを本物のシーフード・ビュッフェにスーパーインポーズしたスクリーンショットなどはその一例だ。すでにあるテクノロジーに、ゲームのフォト・ツールが加わったことで、こうした遊び方の可能性は無限に広がっている。

Translation by Kise Imai

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