みんなが知りたい、テイラー・スウィフトと元恋人との共作についての疑問

テイラー・スウィフトのソングライターとしての権利は?

『ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー』の歌詞とメロディーラインを提供したテイラーは、テレビや映画での同曲の使用を禁じる権利を持っている。一方で、ライヴにおけるその権利は持っていない。2014年には、カルヴィンの元恋人リタ・オラが、今回のテイラーと同様の問題に直面していた。ポップ・シンガーのリタは、『アイ・ウィル・ネヴァー・レット・ユー・ダウン』の作詞とプロデュースの全てを担当したカルヴィンが、テレビ放送されるティーン・チョイス・アワードの授賞式において同曲のパフォーマンスを禁止したことを告白している。リタはライアン・シークレストのラジオ番組のインタヴューで、「彼には、その権利があるの・・・だからテレビに関わる全てのことは、(彼の)同意が必要なのよ」と話していた。

『アイ・ウィル・ネヴァー・レット・ユー・ダウン』は、リタとカルヴィンの初のコラボレーション曲で、リタは同曲が1年に及ぶ交際の末の破局の原因であるとほのめかしていた。カルヴィンは、現在は削除されているツイートで、授賞式のパフォーマンスを阻止したことを認めている。「でも俺には、それなりの理由があったということだけは知っておいてほしい」。その後、カルヴィンがプロデュースした曲のリリースを禁止したことが理由で、リタはアルバムの発表を延期しなければならなかったという噂が渦まくこととなった。

なぜ、"今"話題を集めることになったのか?

ファンは、コーチェラ・フェスティバルで『ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー』が初披露された後に、Sjobergが偽名であることに気付いていた。この時点では、公式発表はテイラー側の判断に任せるという状況であったように思えた。しかし、米ゴシップサイトTMZが報じた情報筋による暴露でその噂がより広まったことで、テイラー側はNils Sjobergの正体がテイラーであることを正式に認めた。そんな中、2人の破局が公式に発表される前から、『ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー』はラジオとチャートで勢いを増すこととなった。また、テイラーは同曲のリリース前にも、コーチェラ・フェスティバルでカルヴィンとリアーナがパフォーマンスした日に、同曲のアルバムアートワークがプリントされたジャケットを着て、プロモーションを行っていた。
カルヴィンは、「君が新しい恋に幸せなら、元カレを傷つけることでなくて、そのことに集中するべきだと思う」とツイートし、テイラーを攻撃している。また別のツイートでは、テイラーには「葬る相手が新たに必要」だと主張し、彼女がシングル曲『バッド・ブラッド』でネタにしたとされるケイティ・ペリーとの確執を連想させた。一方のテイラーは、ソーシャルメディアで沈黙を貫いており、カルヴィンのツイートに対するコメントを投稿していない。(ケイティ・ペリーは、ヒラリー・クリントン氏の動画を投稿している。)

テイラー・スウィフトは秘かに他の曲を手掛けているのか?

テイラーが他のアーティストの作詞を手掛けることが珍しいことを考えると、今回の作詞のクレジットは、2006年以来2年に一度のペースでアルバムをリリースしたきたテイラーから、新たな楽曲が発表される可能性を意味しているのではないか。テイラーは特定のパターンを保ち続け、必ず秋、多くの場合で10月の最終週にアルバムをリリースしてきた。『ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー』が2016年4月に発表された数週間前に、テイラーはヴォーグ誌に対して、新しい曲を書き続けるとしながらも、「次のことは、分からないわ」と話している。

Translation by Miori Aien

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