エアロスミスの隠れた名曲、人気ベスト10

4位 『地下室のドブねずみ』

アルバム『ロックス』のレコーディングを始めた1976年の初め頃、エアロスミスの世界はかなり混沌としたもので、スティーヴン・タイラーは『地下室のドブねずみ』の歌詞でそんな状況を表現したいと考えた。「いろいろなものが崩壊していた。正気が保てず不安定で、向う見ずな態度になり、少しずつ混沌とした状態が取返しがつかないほど悪化していった」と、タイラーは自身の自伝『Does the Noise in My Head Bother You?』に記している。音楽的には、アルバム『闇夜のヘヴィ・ロック』のワイルドでパワフルな雰囲気を思い出させるようなサウンドであり、シングルにこそならなかったが、すぐにライヴで拍手喝采を受けるほどの人気を得るようになった。

3位 『ソルティおじさん』

アルバム『闇夜のヘヴィ・ロック』収録曲の『ソルティおじさん』は、痛ましい虐待の後遺症とそのせいで送ることになった惨めな売春生活について歌った曲だ。

スティーヴン・タイラーが、性的虐待を働いた父親に復讐する女の子について歌った曲『ジェイニーズ・ガット・ア・ガン』を書いた14年ほど前、彼はアルバム『闇夜のヘヴィ・ロック』で似たようなテーマの曲『ソルティおじさん』を作っていた。この曲は、痛ましい虐待の後遺症とそのせいで送ることになった惨めな売春生活について歌った曲だ。「今の彼女はわずかなお金を得るために何でもする/1ペニーか2、3ペニー持った船乗り/彼女は楽しみに来た男たちを狡猾に魅了する」と彼は歌う。この曲は2009年以降、コンサートで一度も演奏されていない。

Translation by Shizuka De Luca

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