ザ・ローリング・ストーンズのキューバ公演収録映画、一夜限りの劇場公開決定

Photo by Dave J Hogan/Dave J Hogan/Getty Images

ザ・ローリング・ストーンズのキューバ・ハバナ公演を収録した映画『Havana Moon: The Rolling Stones Live in Cuba』が、一夜限りで劇場公開される。

2016年3月25日、ザ・ローリング・ストーンズはロックバンドとして史上初めて、キューバの首都ハバナで数十万人の観衆を前に無料屋外ライヴを行った。そのライヴのドキュメンタリー映画が、9月23日に世界中の劇場で一夜限りで公開されることが決定した。チャック・ベリーの曲をタイトルに使った『Havana Moon: The Rolling Stones Live in Cuba』は、2013年のストーンズのハイド・パークでのライヴ映像をはじめ、コールドプレイ、アデル、ワン・ダイレクションのライヴ映像を手掛けた、ポール・ダグデールが監督を務めている。

「キューバ公演は、単純に素晴らしいものだった。とんでもなく凄い時間だったんだ。見渡す限り、人・人・人の波でね。君も観衆からの熱狂の嵐を感じることができるはず。俺にとって、他とは比べものにならないくらい、ずば抜けた時間だったんだ」。声明の中でミック・ジャガーはこう語っている。

またキース・リチャーズは次のように話している。「太陽、月、星があって、そこにザ・ローリング・ストーンズがいたんだ。キューバが思い切り楽しむ機会をやっと得た様子を見るのは、特別なことだったんだ。ハバナでの忘れることができない夜だね」

約100万人がハバナに集まったことをバンドが明らかにしている同ライヴでは、『サティスファクション』『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』『スタート・ミー・アップ』『ブラウン・シュガー』などのヒット曲に加え、『ユー・ガット・ザ・シルヴァー』『ビフォー・ゼイ・メイク・ミー・ラン』といった知る人ぞ知る名曲が披露された。また、『無情の世界(You Can’t Always Get what You Want )』では、キューバのヴォーカル・グループ、エントレヴォーセス(Entrevoces)との共演が実現した。

ライヴの数日後にストーンズは、メンバーのコメント入りライヴ・フッテージを公開していた。その中でミック・ジャガーは、「キューバには・・・いろいろな音楽があって、その全部が素晴らしい」と話している。「ここでライヴをすることは、避けて通れないことだったんだ」。

上映情報の詳細は、StonesInCuba.comで確認できる。

ローリングストーン誌は、ハバナ公演について次のように批評していた。「平凡なコンサートではなかった。人々が抱き合ったり、信じられないという顔をしていた。南米・メキシコツアーの締めくくりでもあった昨夜のライヴは、伝説的グループにとっては少なくとも一時的な休憩だったかもしれないが、キューバの音楽にとっては、新たなチャプターの始まりとなった」

Translation by Miori Aien

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