コラム|DIYの次なるターム"DIWO"って何?

By Kotaro Okazawa 2016/06月号 P47〜0 |
Illustration by Yu Fukagawa
ローリングストーン日本版 2016年6月号掲載

『DIWO』"Do It With Others"と聞いて、本能的に反応したなら、現代人の証なのかもしれない。理系ではもはや常識であるこの概念について、エキソニモ千房けん輔とあらためて考えてみた。

「DIWO」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「何でも自分でやってみよう」という姿勢を意味する「DIY」(Do It Yourself)に続く考え方で、「Do It With Others」、つまり誰かとの共同作業を指している。

この言葉が登場したのは、2000年代の前半頃。プログラミング言語「C++」のオープンソースツールキットである「open Frameworks」の開発者ザッカリー・リバーマン、3Dプリンタなどの工作機械を自由に使用できるワークショップ「Fab Lab」の創設者ニール・ガーシェンフェルドといった、MITメディアラボ界隈の、テクノロジー方面の重鎮たちが使いはじめたようだ。ガーシェンフェルドは著書『ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け』(ソフトバンククリエイティブ)で、DIYの実践には誰かとの連携(With Others)が不可欠と指摘しており、実際に情報やツールを共有しながらものをつくる態度や環境は世界的に広まっている。ネット黎明期から活動するアートユニット、エキソニモのメンバーである千房けん輔氏は次のように語る。

「いわゆるmakerムーブメントも、ニコ動の『やってみた』みたいなすごいスピードでつくって、試行錯誤のレベルでも発表することで人とつながっている。ウェブ上でコードをシェアする『GitHub』という環境も、ソーシャルメディアのように自分のアカウントを公開できることで、ほかのユーザーとのコミュニケーションに要するコストを下げ、簡単に参加しやすくなっています」
Edit by Hiroshi Kagiyama

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