─ツアーは恋しいですか?キャリアの中で一番長い休みでしたが。
本当に恋しくてたまらない。待てないね。家に戻ってきて、何もしないってのは辛くてさ。だって、マジで失業中なんじゃないかって思えてくるから。それで、人生の目的がどこにあるか理解しようとしてしまう。これが、アルバムとアルバムの間の期間中で一番辛いこと。休みを取るっていうのは、本当に大好きなことから休みを取ってるわけでしょ。仕事が嫌いで、「あぁ、休みが必要だ」っていう感じで休暇に出かけるわけじゃないんだ。辛いね!最初は「やった。やりたいことができる」って感じで、良い気分なんだけど、何週間か経つと急に、「えっと、何をしよう?」って感じになるから。だから、嬉しいことなんだ。みんな本当に楽しみにしてる。
─あなたたちのライヴに行く度に、かなり若い子たちが多いことに衝撃を受けるんです。そのことは、俺たちにとって本当に最高なことなんだ。俺たちみたいに、新しいファンを作り出すことができる人は他にいないと思う。天狗になってるわけじゃなくて、本当に何年もその様子を見てきたから。15歳から20歳の子たちがいて、いつの間にか10年経って「『ドューキー』が一番最初に買ったアルバムだった」とか「『(アメリカン・)イディオット』が最初に買ったアルバムだった」とか「『ニムロッド』が最初に買ったアルバムだった」とか言ってくる25、26歳の子たちがやってくるわけ。今回もそうなると確信してるんだ。新しいアルバムを出す度に、そういうことが起きるんだけど、マジで嬉しいことなんだ。
─批評家の中には『ロックは死んだ』と言う人もいますが、あなたたちのライヴではそのように感じません。音楽のジャンルについて、あまりにも大雑把で馬鹿げた発言だね。それって、「空気は死んだ」とか「水が死んだ」とか言ってるみたいなものさ。なんでそんなことを言うのか、俺には理解できない。
─過去4年の間に、バンドは本当に困難な時期を経験したと思います。アルバムが完成して、ツアーに向けて準備している今の状況について、どう感じていますか?本当に、人生の中で一番良い気分だよ。この25年以上続くバンドでいられることに感謝してる。結婚して22年。友達もみんなうまくやってるし、良いヤツらで一緒にいることが大好きだね。みんなも、俺と一緒にいるのが好きだってよく言ってるよ(笑)。何もかもがクール。みんなとの関係が安定してるから、ツアーには良いタイミングだね。
─アメリカの未来について楽観的に考えていますか?それとも、暗黒の時代に向かっているんじゃないかと心配していますか?
正直、楽観的だね。企業体の報道機関で俺たちが観てるのは、糞みたいなものでしょ。リアリティ番組で、「この選挙がどうなっているか見てみましょう」ってやってるみたいなもの。でも、他に目を向けるとムーヴメントは起きてるんだよね。バーニー・サンダースは新境地を切り開いたと思うんだ。対立候補というだけじゃなくて、彼はワシントンの内側にまで押し入ったでしょ。彼が若者に投票を勧めて、政治や自分の街で立候補することに興味を持たせているのは良いことだね。・・・今後10年は、大変革が起きるんじゃないかと思ってる。
─最後に、あなたが期待するファンの『レボリューション・レディオ』に対する反応とは?さあ、分からないね!気に入ってくれると良いなと思ってる。みんなが俺たちと一緒に歌ってくれることを願ってる。
『レボリューション・レディオ』は10月7日世界同時リリース予定。http://wmg.jp/artist/greenday/