『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』最新予告編から読み取れる5つのこと

3. 新しい"遥か彼方の銀河系"
『スター・ウォーズ』の銀河系の魅力は、ファンがスクリーン上の何千もの世界の一つに夢中になれるという特徴と深く関係している。ギャレス・エドワーズ監督は、最新予告編が見せつける目を見張るほど素晴らしい風景の映像に、ファンをこれまで以上に夢中にさせる。予告編では、太陽に照りつけられる賑やかな砂漠都市の台地がぐるりと10秒ほど映し出される。その砂漠の台地の上空で日食が起きるシーンがあるが、これはシリーズの中で最も高度なCGIが使われた場面だといえる。2014年に迫力満点のゴジラを復活させたエドワーズ監督が、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも同様の野心を持って制作していることが伺える。

4. 期待通りの新ドロイド!?
最新予告編における名台詞は全て、元は帝国のドロイドであったが、反乱軍のために尽くすようカシアン・アンドールが再プログラムした、コミカルな新ロボットK-2SOのものである。アラン・テュディックがジン・アーソに、抑揚のない絶妙なトーンで「キャプテンがあなたは友達だと。危害は加えません」と挨拶する。このK-2SOは、ネガティブな専属ドロイドC-3POの代わりとなるのではないだろうか。というのも、K-2SOの「97.6%の確立で失敗します」という役立つ警告は、スリーピオを思い出させてくれる。しかし映画の中のキャラクターたちは、K-2SO をK-2と呼ぶのだろうか? ギャレス・エドワーズ監督は、現代社会でK2が全く別の物を意味することを知っているのだろうか?

5."銀河"よりも"戦争"がメイン
予告編の中で一番興奮するシークエンスは、その激しい戦いだ。シリーズの中で最も精巧な戦いとなることが、既に予想できる。監督は戦争映画のように撮影すると明言していたが、その戦闘の激しさは、ヤシの木がずらりと並んだビーチでの銃撃戦を映した短いシーンから伝わってくる。エドワーズ監督が、大きな影響を受けた映画として『プライベート・ライアン』や『ブラックホーク・ダウン』を挙げていたことは、サイファイ/ファンタジーの要素よりも、戦闘の要素が上回るということを意味している(『ゼロ・ダーク・サーティ』の撮影監督、グレイグ・フレイザーが撮影を担当したことは言うまでもない)。これは賢明な策かもしれない。なぜならば、このスピンオフ作品を3つの3部作からうまく差別化できるかは、エドワーズ監督の腕にかかっているからだ。このダークなジャンルへの変更は、うまくいくのではないだろうか。

Translation by Miori Aien

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