映画『高慢と偏見とゾンビ』:カンフー使いのヒロイン、日本刀をぶん回すヒーロー、そして少しのゾンビ

監督:バー・スティアーズ | 出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン / 配給:ギャガ
By RollingStone Japan 編集部
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映画の舞台となるのは、謎のウイルスが蔓延し、感染した者がゾンビとなって人々を襲っていた18世紀末のイギリス。

ベネット家の5人姉妹は得意のカンフーでゾンビと戦う毎日を送っている。そんなある日、資産家ビングリー、友人の騎士ダーシー(サム・ライリー)が近所に引っ越してきた。ダーシーの高慢な態度に腹を立てつつも、彼のことが気になる次女のエリザベス(リリー・ジェームズ)と、彼女に惹かれながら身分の違いを乗り越えられないダーシー。だがゾンビとの戦いは待ってはくれず、ふたりは人類存亡をかけた最終戦争に巻き込まれていく。


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"古典でホラー"といえば、すわ、メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』かブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』かと思いきや、今回は古典にホラー要素を"混ぜ込んだ"もの。サマセット・モームが世界の十大小説のひとつに挙げたジェイン・オースティンの『高慢と偏見』、恋愛小説の最高峰と言われるこの名作に、作家セス・グレアム=スミスが"ゾンビ"という人気キャラクターを加えて新たな物語に作り変えたのが『高慢と偏見とゾンビ』だ。小説は世界的に大ヒット、気を良くした出版社は別の作家を使って、オースティンの『分別と多感』をもとにした『Sense and Sensibility and Sea Monsters(分別と多感と海の怪物)』なる本も出版している。

エリザベスのカンフーは、中国の少林寺仕込みの本格派。映画の中でもリリー・ジェームズが大男を相手に大立ち回りを演じる。もとはナタリー・ポートマンが原作小説を気に入ったことからプロジェクトがスタートしたという本作。なるほど、『Vフォー・ヴェンデッタ』の頃のナタリー・ポートマンなら、エリザベス役にぴったりかもしれない。
Text by Shinjiro Fujita (RSJ)

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