映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』:ジャニス・ジョプリン、等身大の伝説

監督:エイミー・バーグ | 出演:ジャニス・ジョプリン、クリス・クリストファーソンほか / 配給:ザジフィルムズ
By Yasuo Murao
(C)2015 by JANIS PRODUCTIONS LLC & THIRTEEN PRODUCTIONS LLC. All rights reserved.
ロックンロールの伝説が次々と生まれた60年代。ジャニス・ジョプリンもまた、そんな伝説のひとつだった。

そんな彼女を、ひとりの少女として見つめたドキュメンタリーが『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』だ。監督はジャニスが死んだ70年に生まれたエイミー・バーグ。彼女の同性としての視線が、この映画をよくある"スターの栄光と破滅の物語"とひと味違った作品に仕上げている。


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なかでも、ジャニスの内面を読み解く重要な手掛かりとして、映画で度々朗読されるのがジャニスが家族や友人に宛てた手紙だ。その文面からは、豪快で放埒なパブリック・イメージとは対照的に、常に自分の居場所を探して彷徨い、スポットライトを浴びることの喜びとプレッシャーの間で揺れ動いていたジャニスの素顔が浮かび上がってくる。手紙の朗読を、ジャニスと同じく南部から大都会にやってきたシンガー、キャット・パワーに依頼しているあたりにもバーグ監督のこだわりを感じさせた。

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