『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』:ユニークすぎる彫刻展

By Nao Amino 2016/10月号 P118〜118 |
Photo : Yuki Moriya
他者との関わりで生まれたユニークすぎる彫刻展。

「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」は、いろいろな意味で一風変わっている。まずタイトルも金氏自身が付けていないし(命名は長嶋有)、出品作には俳優の青柳いづみや金氏の父、カタログのデザイナーやキュレーターが制作したモノまでが並んでいる。展覧会カタログも4冊セットで、デザイナーも4人、執筆者も多種多様だ。これは他者との接続によって制作の方法論を探り、新しい彫刻の方法論を試みようとする、ユニークな発想から実現したもの。会場はプロセス自体も作品として組み込むための実験場となっている。会期中のイベントも、オオルタイチによるライヴパフォーマンス、金氏とcontact Gonzoによるパフォーマンスなど、他ジャンルとの協同作業によって、思いも寄らないことを起こそうという狙いがうかがえる。その現場から一体何が生み出されるのか、目が離せない。


『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』

会期:2016年7月17日(日)-11月6日(日)
*会期中無休
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
*8月27日(土)は21:00まで開館(入館は20:30まで)
http://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2016/07/16/1493/

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