『トーマス・ルフ展』:現代の写真表現を探求し続けた写真家の回顧展

By Nao Amino 2016/10月号 P118〜118 |
Substrat 31 III(2007)C-print 186×268cm(C)Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016
圧倒的なスケールでルフの偉業と対峙する日本初の回顧展。

現代社会におけるメディアの在り方と対峙し、写真表現を牽引してきたドイツ人写真家、トーマス・ルフ。いち早くNASAの衛星写真、ネットに流出するポルノ画像や9.11のイメージなどを用い、その視座は時代性に富んでいる。一方で、巨大に引き伸ばした無表情なポートレート、ドイツ写真の系譜を発展させたタイポロジー的な建築写真、伝統技法フォトグラムをデジタル技術によって試みるなど、写真というメディアにも真摯に向かい合ってきた。本展では新聞社のプレス写真アーカイヴから着想した最新作「press++」が世界初公開となる。研ぎ澄まされたコンセプトと職人的な技術を併せ持つルフ。

大きく引き伸ばされた圧倒的な写真作品は、私たちに見ているイメージとは何かを問いかける。
30年以上のキャリアを俯瞰することでその偉業を一望できる、日本では初となる本格的な回顧展。


『トーマス・ルフ展』
会期:2016年8月30日(火)—11月13日(日)
※月曜休館。ただし9月19日、10月10日は開館し、9月20日(火)、10月11日(火)は休館。
東京国立近代美術館
開館時間:午前10時—午後5時 毎週金曜日は午後8時まで。
※入館は閉館の30分前まで
ハローダイヤル 03-5777-8600
http://thomasruff.jp/

RECOMMENDED

TREND