ノエル・ギャラガー、オアシス再結成にまつわる噂を語る

─それを言われた子供たちは、何と言ってきます?

「知ってるってば。オアシスとかなんとかでしょ」って言ってくるね。自分らしくして、自分がやってることの良い部分を当たり前と思わずに、やってることに集中し続けるんだ。それがすごいことだったら、良い人でいる必要はない。音楽を高く評価してくれるからって、俺はみんなに親切にしなきゃいけないことはない。俺たちの関係は、それだけだしね。

─自撮りを一緒にと頼まれた時の対応は?

ただ、うせろって言うよ。俺は、カメラ付き携帯を持ってる人の誰にも、借りなんか作ってない。それに、最低なヤツだと思われたって、どうでもいい。「下着を買うのにマジで忙しくしてるんだけどな」って言うよ。気を悪くする人もいるけど、俺だってファンに写真を撮ってもらうために生きてるんじゃないからさ。みんなに、アルバムを買えって言ってるわけじゃない。好きだから買ってるんだよな。

─リラックスはどのように?

俺はツアー、曲作り、サッカー観戦、家族で忙しくしてる。リラックスするためには、ギターを弾くんだ。でも、年をとるごとに、ギターを持たずに家族と遠くに休暇に出かけて、ビーチに寝そべって、ただ波がぶつかる音を聞くってのが最高だということに気付かされてる。

─これまでで一番、自分を甘やかしたと思う買い物は?

車を作ってもらったことが一度あるんだ。1967年式ジャガーをコンバーチブルにカスタムしてもらってね。110万ポンドかかったんだっけ。俺に合うように作ってもらったんだ。運転席なんか、俺だけにピッタリ合うようになってる。あの時、俺、運転できなかったんだけど、「この車が出来上がるまでには、楽勝で運転できるようになってるだろう。2年かかるらしいし」って思ってたんだ。

2年後に金を払って、車が家に届いたんだけど、運転を習うことを完全に忘れててさ。それで、今も運転できないんだよね。誰か買いたい人がいるなら、喜んで売るよ。

─お気に入りの本は?

『オン・ザ・ロード』。この本のテンポとリズムは、とんでもなくすごい。少し、ボブ・ディランが『サブタレニアン・ホームシック・ブルース』でみせた、ヒップスター的でラップ調なところがあって。ディランが話してたから、読んでみたんだ。最後に読んだのは、冷戦の時にロシア人側に回った、イギリス人スパイのキム・フィルビーについての本。俺は第二次世界大戦とか冷戦に関することが、大好きなんだ。当時の超大国が世界征服のために策略をめぐらしてる時代が興味深くて。それに、世界が核戦争の一歩手前までいったこともね。

Translation by Miori Aien

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