海外ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』:ハーレーに乗った男たちの暴力性と家族愛

製作総指揮:カート・サッター | 出演:チャーリー・ハナム、ロン・パールマン、ケイティ・セイガルほか / 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
By RollingStone Japan 編集部
主人公ジャックス・テラー役のチャーリー・ハナム。 (C)2016Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
大杉 栄かクロポトキンか、はたまたジョニー・ロットンか。アナーキー=無政府主義といえばついそう思いがち(・・・?)だが、アナーキーはアナーキーでも、こちらは海外ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』のお話。2008年にアメリカで放映され、人気を博した本作。最終的にはシーズン7まで製作されて、世界的に大ヒットしている

舞台となるのは、カリフォルニア州チャーミング。バイククラブ"サンズ・オブ・アナーキー"の面々は普段、車の整備工場で働いている。しかし彼らにはもうひとつ別の顔があった。資金を得るため、銃などの売買をしているのだ。

決してほめられたものではない裏の顔をもちながらも、敵対するギャング集団などが愛する街を脅かすとみるや、必ず鉄槌を下していくサンズ・オブ・アナーキーのメンバー。彼らが使う武器は暴力、暴力、そして暴力。毒をもって毒を制する、つまりは悪に対抗するに悪をもってするということ。この言葉がまさにふさわしいのが、彼らなのだ。


(C)2016Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

とはいえこのドラマ、ギャングの抗争をテーマにしたただのバイオレンスものとは一線を画している。それはひとつには、メンバーそれぞれが悩みを抱える人間として描かれているおかげだ。例えば主人公ジャックス・テラー(チャーリー・ハナム)は、サンズ・オブ・アナーキーの副総長という立場ながら、クラブのあり方に疑問を抱いている。ほかにも、刑期を終えて出所したはいいが、子供が馴染んでくれず、妻からはやんやと責めたてられているメンバーがいたりする。
Text by Shinjiro Fujita (RSJ)

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